楽天加入の酒居、ハワイ家族旅行帰りに移籍の連絡受ける 「最初はビックリしたが…」

楽天の入団会見に臨んだ酒居知史【写真:高橋昌江】
楽天の入団会見に臨んだ酒居知史【写真:高橋昌江】

酒居は今季ロッテで54試合に登板し5勝4敗20ホールド、防御率4.37の成績を残す

 FAでロッテに移籍した美馬学投手の人的補償として楽天に加入した酒居知史投手が23日、楽天生命パークで入団会見を行った。背番号は「28」。今季、中継ぎとして54試合に登板している右腕は「今季以上の登板数を投げ切ることが一番の目標です」と意気込んだ。

 ハワイへの家族旅行から帰ってくる時に連絡を受けたという酒居は「最初はビックリしたが、今は野球をできるという喜びとチャンスをいただけたというワクワクした気持ちでいます」と晴れやかな表情を見せた。

 2016年のドラフト2位でロッテに入団。2年間は先発を担い、3年目の今季は中継ぎとして54試合に登板。5勝4敗20ホールド、防御率4.37の成績を残した。「(中継ぎで)ある程度、投げることができ、自信がついた部分がいっぱいある。素晴らしいピッチャーがたくさんいるので、その人たちとの勝負に勝って、リードしているところで投球ができたらなと思っています」と新天地での活躍を誓った。

 楽天の印象は「上位打線から気が抜けないバッターが何人もいる」と語り、「そういったバッター相手に投げなくて済むのは良かったのかなと思います」と笑った。楽天は中継ぎの層が厚いが、「先発の方ももちろん、外から見ても素晴らしい中継ぎだと感じていた。そういった中で投げて自分の価値を上げたい」と気合を入れた。

 金銭トレードで同じくロッテから加入した涌井秀章投手を「憧れの存在」といい、「3年間、指導をいただいていますが、まだまだ吸収するべきところ、しないといけないところがいっぱいある。それを継続してできるというのは僕にとってプラスなこと」と再びチームメイトとなれることを喜んだ。

 来年1月の自主トレは涌井、岸孝之投手らと行い、楽天での1年目に備える。「今年は後半に失速してしまった。シーズンが終わってからトレーニングを積み重ねているので、今季以上の登板数を投げ切ることが一番の目標です」。反省を生かし、今季の54試合を越える働きを見せる。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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