ロッテ入り小野、背番号と同じ「37ホールドを」 武器は150キロ&2種類スライダー

ロッテの入団会見に臨んだ小野郁【写真:編集部】
ロッテの入団会見に臨んだ小野郁【写真:編集部】

2軍では、昨季の38回2/3で38奪三振から今季は38回で53奪三振と飛躍的に成長

 イースタンで2年連続最多セーブに輝いた小野郁投手が、楽天からロッテに移籍する。国内FA権を行使して楽天に移籍した鈴木大地内野手の人的補償として選ばれた23歳右腕の持ち味は「150キロを超える速球」。さらには2種類のスライダーも操り、新天地でのブレークを予感させる。

 23日にZOZOマリンスタジアムで行われた入団会見で、「持ち味は150キロを超える速球です」と力強く語った小野。「真っすぐで見逃し三振を取ったときの気持ちよさは格別」と語るほど、速球に対するこだわりは人一倍だ。その速球を武器にイースタンでは2年連続で最多セーブを獲得。しかし、1軍では39試合の登板で0勝1敗、防御率7.30と壁に当たっている。

 そこで、その速球をさらに生かすために磨いているのが2種類のスライダーだ。速球に近い高速スライダーを決め球として、変化量の大きいスライダーをカウント球として投げ分けている。コツは「三振を取りにいくときは思いっきり。カウント球はスライダーというよりスラーブという感じで、斜めに落ちる感じ」。今季はそのスライダーを操り、昨季の38回2/3で38三振から今季は38回で53三振を奪い飛躍的に成長を遂げている。

 また、守護神を務める益田直也投手からはメンタル面について学びたいと話す。「後ろでずっと投げられているので、その心構えだったり、接戦の試合だったり、同点の試合のモチベーションの持ち方。マウンドに上がったときの気持ちの面を聞いてみたいです」。新天地では「勝ちパターンで投げられるようになりたい」と語る右腕は、新たなシーズンを心待ちにしている。

 背番号は「37」。「いい背番号を貰えたと思うので負けないように。中継ぎなら37ホールドを目指してやっていきたい」と大きな目標も掲げた。まずは新天地での1軍、さらには勝ちパターン定着を目指す。

(工藤慶大 / Keita Kudo)

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