年俸4.6億円の4年契約を結んだホークス森の自覚「12球団イチの中継ぎになりましょう」

契約更改に臨んだソフトバンク・森唯斗【写真:藤浦一都】
契約更改に臨んだソフトバンク・森唯斗【写真:藤浦一都】

今季の2億8000万円から1億8000万円増、球団の日本人投手史上最高額に

 ソフトバンクの森唯斗投手が24日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億8000万円増の年俸4億6000万円プラス出来高の4年契約を結んだ。球団では摂津正、松坂大輔、和田毅の4億円を超える球団の日本人投手史上最高額となった。(金額は推定)

 今季の森は、右広背筋・大円筋の損傷で6月中旬から約1か月の離脱を経験。それでもルーキーイヤーから6年連続となる50試合以上登板(54試合)を達成し、2勝3敗7ホールド35セーブ、防御率2.21の成績を残した。

 来季FA権を取得する鉄腕に対して4年の大型契約を提示。森は「ものすごく評価してくれた」と快くサインし「球団からは『しっかり戦ってくれた、しっかり若い投手をひっぱってくれた』と言っていただきました。自分としては今年は離脱もあったので、1年間戦えるように」と、森は気持ちを新たに来季へ向けた。

 4年契約については「4年間というよりは1年、1年」としたが、中継ぎとしての長期契約にも「あのポジションを酷使とは思っていないし、あれが自分たちの仕事なのでもっとドンドン使ってほしい。しっかり恥じることがないように、マグロのように進んでいきます」と今後もフル回転を誓う。

 来季の目標については「まずは1年間戦えるように。数字は気にしない。どうやってチームを勝たせるか、どうやって勝つかを考えたい」と語る。ブルペンリーダーとしての自覚も大きく「若い子が多い中で、来年2年目とかの投手は研究されてしんどい思いもすると思う。僕が言えることは言っていきたい。(みんなで)12球団一の中継ぎになりましょう」と語った。

 東京五輪については「出たい思いはありますが、まずはチームのことを考えて、絶対にリーグ優勝したい」と、ここ2年遠ざかるリーグVに強い思いを寄せた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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