パドレス加入ジョンソンは阪神で決め球習得 地元メディア「通用すれば掘り出し物」

来季からパドレスに移籍するピアース・ジョンソン【写真:荒川祐史】
来季からパドレスに移籍するピアース・ジョンソン【写真:荒川祐史】

地元メディアはNPBで投球パターンを変えたと指摘している

 前阪神の右腕ピアース・ジョンソン投手は23日(日本時間24日)にパドレスと2年総額500万ドル(約5億4700万円)で契約合意した。阪神ではセットアッパーとして大活躍した右腕について地元メディア「nbc サンディエゴ」は「日本でアプローチを変えた」と指摘。投球スタイルの変化が成功をもたらしたとして「メジャーでも通用すれば掘り出し物を見つけたことになる」と伝えている。

 同メディアは「パドレスがもう1人救援投手と契約」とのタイトルで詳報。パドレスはドリュー・ポメランツを獲得するなど、ブルペンを補強しているとした上で、「野球キャリアを軌道に乗せるために他の大陸に行かなければならなかった男に賭ける」とジョンソン獲得を伝えた。ポメランツは今季途中に移籍したブルワーズで2セーブ、12ホールドをマーク。オフにFAとなりパドレスと契約した。

 記事は「彼はかつてカブスのトッププロスペクトの1人であったが、カブスではメジャー登板が1イニングだけだった」と紹介。さらに「ジャイアンツでも1シーズンプレーしたが、制球に苦しみ、43回2/3で22与四球、36奪三振だった」と振り返っている。

 そして記事は、阪神での1年間について伝えている。「彼は日本に行き、アプローチを変更することを決めた。かつては直球とカットボールを主に駆使し、カーブとチェンジアップを織り交ぜていた」と来日前の投球パターンを説明。次に「日本で自分の決め球が少し強めに投げたカーブだと分かり、カットボールとチェンジアップを投げるのをやめた。その結果は明るい材料である」と指摘した。

 ジョンソンは今季阪神で58回2/3を投げて91奪三振。記事は「奪三振のほとんどがカーブによるものであった」とし、「もしこれがメジャーリーグでも通用すれば、パドレスは掘り出し物を見つけたことになる」と伝えている。

 日本で新境地を開拓したジョンソン。メジャーでも輝きを放てるか、注目の1年となる。

(Full-Count編集部)

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