鷹・柳田、なぜ異例の「7年」契約に? 鍵になった“国内”FA権と「40歳前」

三笠GMは球団としての野望も「世界一に歩む代表として一緒にやりたいと思ってくれている」

 ただ、柳田は国内FA権は保持しており、3年契約が切れる2020年オフには国内他球団も選択肢に加えることが可能だった。生涯、ホークスでプレーしてもらいたいと考える球団側は、契約が切れる1年前に引き留めを図りたかった。だからこそ、契約を見直して、新たな複数年を提示した。

 では、なぜ「7年」となったのか。三笠GMは「日本で最高の力を持つ打者の1人だと評価している。まだまだ長くやってもらえると思っている。遠い将来のことは分からないけど、40歳前くらいまで、がいい塩梅のところかなと考えた」とコメント。過去の長期契約の前例も鑑みた上で、40歳目前というところをポイントの1つに置いたようだ。

 さらには球団としての野望も三笠GMは口にした。「球団として『目指せ世界一』をスローガンとしてやっている。個人でメジャーに、という選手もいるが、彼はホークスの一員として、まだ世界一決定戦はできていないけど、世界一に歩む代表として一緒にやりたいと思ってくれている」。球団として掲げる「世界一」を目指すチームの代表としても柳田に期待した。

「長い契約をしてくれたのは素直に嬉しいこと。ファンも喜んでくれるんじゃないかと思う」。チームの顔でもある柳田が“生涯ホークス”を誓ったことを球団としても手放しで喜んだ三笠GM。7年間はソフトバンクの顔として、大暴れを期待したい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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