千葉移転後最多132本塁打! 鈴木退団も安田、平沢らに期待…ロッテ19年打者陣

課題を残した選手も…

 大きく課題を残した選手もいる。中村奨吾内野手は昨季打率.284、8本塁打、39盗塁、ゴールデングラブ賞も受賞した。しかし今季は故障の影響もあり打率が悪化。打率.232は規定到達者の中ではリーグワーストで、盗塁も12盗塁と大きく減らした。一方で本塁打数は17本と倍増している。藤岡裕大内野手も開幕から調子が上がらず、5月には右ももの肉離れで2軍落ち。しかし再昇格後の9月には月間打率.353と結果を残し、来季に期待を持たせた。また昨季まで正捕手の田村龍弘捕手も、今季は柿沼友哉捕手の台頭や故障による離脱で出場機会が減少。試合の終盤には細川亨捕手がマスクを被ることもあり、来季は正捕手として返り咲きたいところだ。

 鈴木の退団が決まり、最も期待されているのは三塁手、安田尚憲選手の1軍定着だろう。2年目の今季は2軍で経験を積み、19本塁打、82打点はイースタン・リーグ2冠。守備や打撃の確実性など課題は多いが、来季に期待がかかる。同じく期待されるのが、平沢大河内野手。昨季112試合に出場して今季のブレイクが期待されたが、今季は打率.198、1本塁打と結果を残せなかった。多くはない守備機会で5失策と遊撃手としても安定感を見せられず、攻守にわたって不発。今秋のドラフトでは同学年、同ポジションの福田光輝内野手がドラフト5位で指名されるなど競争は激化しており、2020年は平沢にとって正念場となるだろう。

 これまで振り返ってきたように、円熟期を迎えた主力と期待の若手が混在しているロッテ野手陣。新たに設置されたホームランラグーンの影響もあってか打撃成績は良化。今季24本塁打の井上晴哉内野手など既存の選手らの奮起と、期待の若手がマッチすれば、破壊力はさらに増すだろう。

【動画】あの名場面をもう1度…ロッテの2019年シーズンハイライト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY