MLB通算54勝ムーアは「海外で価値を高めることを目指す」 将来はメジャー復帰?

ソフトバンクが獲得を発表したマット・ムーア【写真:Getty Images】
ソフトバンクが獲得を発表したマット・ムーア【写真:Getty Images】

ソフトバンクはMLB通算54勝左腕ムーアの獲得を発表

 ソフトバンクは27日、タイガースからFAとなっていたMLB通算54勝左腕マット・ムーア投手を獲得したことを発表した。MLBネットワークのジョン・ヘイマン氏は1年350万ドル(約3億8400万円)、出来高を含めると600万ドル(約6億5800万円)の大型契約と伝えた。

 ムーアは2007年ドラフト8巡目でレイズに入団。マイナーで圧倒的な成績を残し、2011年にはMLB公式の有望株ランキングでトラウト、ハーパーに続く全体3位、投手としては全体1位の評価を受けた。レイズ時代の13年にはエースとして2年連続2桁勝利となる17勝をマーク。しかし、2014年にトミー・ジョン手術を受けると球速が低下して結果を残せず。2016年には復活して13勝を挙げたが、今季は4月に右膝を手術して2試合登板(勝敗なし)に終わっていた。

 13年にはオールスター戦に選出された左腕のNPB入りを米メディアも伝えた。MLB公式サイトは「マット・ムーアが日本に行く」と報じた。記事ではソフトバンクと契約したことを伝え、「ムーアは最初の63試合(61先発)で防御率3.53としたが、2014年にトミー・ジョン手術を受けた後、キャリアは悪い方向に向かった。復帰後、ムーアは118試合(90先発)で防御率5.13とした」と故障に苦しんでいることを紹介した。

 米スポーツ局「CBSスポーツ」もムーアのソフトバンク入りを伝えた。「ムーアは2012-13年にレイズで結果を残し、トッププロスペクトの1人だと考えられていたが、その後に怪我で成長が妨げられた。今季膝の怪我で2試合の登板に留まった左腕は、海外で自身の価値を高めることを目指す。日本で良いパフォーマンスを見せれば、この30歳が将来的にメジャー復帰するのは驚きではないだろう」と報じた。

 最近ではカージナルスのマイコラスら日本球界で活躍した選手が活躍している選手が多い。MLB通算54勝左腕も、その流れに乗って復活することができるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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