大谷翔平は「支配的な投手に」 米野球殿堂館長の二刀流復活への期待と25歳の素顔

エンゼルス副社長時代には一緒に卓球も… 大谷の人間性は「ジェントルマン、とても礼儀正しい男です」

 6月中旬まではエンゼルスの副社長として二刀流と接してきた。チームメートにとっても良い仲間だったようだ。ミード館長はロッカールーム内での大谷の“日常生活”を打ち明けた。

「非常に素早く(クラブハウスでの)文化に順応しました。ショウヘイは球場に遅れて現れることもなければ、(早々と)最初に球場を後にすることもありません。一番最後に球場を後にする選手の一人です。そして、彼は極上の笑顔を見せてくれます。誰かがホームランを打つと、真っ先にベンチから飛び出します。通路ですれ違う時も笑顔を見せています。(ロッカールーム内にある卓球も)試合後にしていました。打撃練習後にもダイニングルームで時々やっていました。最初にイッペイと私で始めていたのですが、ショウヘイもトライしてみたかったようです。彼は上手でしたよ」

 大谷の人間性にも惚れ込んでいる。メジャーの試合中のベンチ内は飲み終わった紙コップやヒマワリの種などで荒れに荒れるが、大谷は使い終わった紙コップはゴミ箱へ。ヒマワリの種は地面ではなく、紙コップに吐いて捨てる。そんな礼儀正しさが米メディアでも話題になっていた。

「ジェントルマン。とても礼儀正しい男です。間違いなく、正しく育てられました。おそらく日本の文化が重要な役割を果たしているのでしょう。(長谷川)シゲトシも似たような感じです。(松井)ヒデキもそうでした。ショウヘイは、自分の中で大事だと思っていることを続けていくことでしょう。MLBに居心地の良さを早い時期に感じていたと思います。ダグアウト内が汚れている一方で、ヒマワリの種をコップにいれることは彼にとって大事なことだと私は思っています」

 本拠地アナハイムから遠く離れたクーパーズタウンから、今も熱い視線が注がれている。

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