5年ぶりV、遊撃で40発の坂本MVP、阿部&上原が引退…巨人2019年10大ニュース

亀井&桜井の存在がなければリーグ優勝は難しかった…活躍光る

○山口俊が投手3冠→球団史上初のポスティングでメジャーへ移籍

 エースの菅野がシーズン中に離脱も山口俊が先発ローテを支えた。15勝4敗という成績で最多勝利。その他、最高勝率、最多奪三振のタイトルを獲得。ベストナインにも選出された。オフにはかねてからの夢で、以前から球団に申し入れていたポスティングシステムを使ってメジャー移籍。ブルージェイズと2年で年俸300万ドル(約3億3000万円)で契約。若手投手たちと先発投手争いをしていく。

○桜井俊貴が4年目で覚醒、新人高橋&戸郷が日本シリーズ登板…若手投手の台頭

 昨秋のキャンプからアピールを続けていた桜井が中継ぎとして開幕1軍入り。リリーフでプロ初勝利を挙げると、原監督と宮本コーチは先発起用という、以前から温めていたプランを交流戦で披露。桜井はその期待に応え、躍動感のあるフォームから、シーズン通じて8勝をマークし、先発陣の窮地を救った。新人の高橋優貴も5勝、高卒新人の戸郷も終盤に1軍を経験し、日本シリーズに登板。好結果は残せなかったが、大きな経験ができた。2020年以降の若手投手で投手陣の底上げに期待。

○亀井善行が陰のMVP、1番に固定され攻守でチームを救って1億円更改

 ベテラン亀井の存在は優勝の大きなピースとなった。序盤は5番以下を打つことが多かったが、チームがなかなか波に乗り切れない時に、原監督に1番に起用されると、存在感を大きく発揮。2番坂本勇、3番丸、4番岡本が後ろに控える強力打線を形成した。広角に打て、選球眼も良好。走力もあり、三盗に成功しててチャンスメークするなど相手にとって嫌な1番打者だった。もともと能力の高い外野守備で、投手を助けた。“ゴールデングラブ級”の守備も光り、契約交渉では1億円更改(金額は推定)となった。

○菅野智之がエース番号「18」を背負い、苦しみながらも2ケタ勝利

 これまでチームの柱として支えてきたエースだったが、今年は怪我との闘いで苦しい1年だった。ペナントレースでは防御率は自己ワーストの3.89だったが、それでも3年連続2桁となる11勝(6敗)と優勝に貢献した。クライマックスシリーズは登板を回避し、ソフトバンクとの日本シリーズ第4戦で復帰。本来の投球ではなかったが6回1/3を自責点3。エースナンバー「18」を背負った男は来季、どのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

 その他にも炭谷・小林・大城の併用で相手打者を幻惑した捕手陣の存在、「状態イイネ!」グッズまで飛び出したチームの雰囲気、“タレントコーチ”と周囲から言われながらも、結果で証明してみせた宮本投手コーチや元木ヘッドの人心掌握術、育成選手から這い上がった元とび職・増田大輝の優勝決定試合での躍動など、注目ポイントはたくさんあった。

(Full-Count編集部)

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