7年連続首位打者、3年連続MVP、210安打… NPB時代のイチローが残したもの

2000年にパ記録の打率.387をマーク、同年オフにマリナーズ移籍

○1996年
 オールスターで巨人松井秀喜の打席で投手としてマウンドに上がるも、セ・リーグ野村克也監督は高津臣吾を代打に送る。この年も最多安打・首位打者・最高出塁率を獲得。オリックスはリーグ連覇。3年連続MVPに選ばれる。

○1997年
 前年から引き続き216打席連続無三振のNPB記録を樹立。最多安打・首位打者を獲得。

○1998年
 5年連続の最多安打・首位打者を獲得。5年連続首位打者は張本勲の4年連続を抜くNPB記録。

○1999年
 シアトル・マリナーズの春季キャンプに招待される。4月20日の日本ハム戦で金村曉から本塁打を放ち、NPB史上最速の757試合目で通算1000安打を達成。8月24日の日本ハム戦で下柳剛から右手に死球を受け、以後の試合を欠場したが6年連続首位打者を獲得した。

○2000年
 シーズン終盤まで3割9分台の高打率をキープ、史上初の4割打者への期待がかかったが、8月27日のロッテ戦でファウルボールを打った際に右脇腹を痛めて途中交代。以後欠場したが、7年連続首位打者となる。打率.387は、1986年阪神、バースの.389に次ぐ史上2位。自身が保持していたパ・リーグ記録を更新。

 シーズン終盤の10月12日にポスティングシステムを利用してのMLB挑戦を表明。11月10日、シアトル・マリナーズがイチローの交渉権を獲得。マリナーズへの移籍が決まった。

 NPB通算では951試合出場、3619打数1278安打、118本塁打、529打点、199盗塁、打率.353。

 首位打者7度、打点王、盗塁王各1度、最高出塁率、最多安打各5度。MVP3度、ベストナイン、ゴールデングラブ各7度。オールスター出場7回。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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