吉田輝プロ初勝利、オープナー採用、田中賢引退…日本ハム2019年10大ニュース

日本ハム・栗山監督【写真:石川加奈子】
日本ハム・栗山監督【写真:石川加奈子】

有原が最多勝、近藤は最高出塁率、栗山監督は球団最長9年目へ

 レギュラーシーズンを65勝73敗5分で負け越した日本ハムは2019年を5位で終えた。しかし暗い話題ばかりではなく、明るい話題もあった。2019年に起こった日本ハムの10大ニュースを振り返る。

○有原航平が自身初の最多勝、来オフにもメジャー挑戦へ

 プロ5年目の有原は、24試合に登板して15勝8敗、防御率2.46の成績。13勝のソフトバンク千賀との争いを制して自身初の最多勝に輝いた。契約更改交渉の席では、来オフにもポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー挑戦したい意向を球団に伝えたと明かした。

○近藤健介が最高出塁率&リーグトップ103四球

 今季は登録ポジションを捕手から外野手に変更して心機一転、自身初タイトルの最高出塁率を獲得した。プロ8年目で自己最多の138試合に出場し、打率.302、出塁率.422、リーグトップの103四球。外野で86試合、三塁で30試合と2つのポジションを器用にこなしながら、好成績を残した。

○清宮幸太郎が張本勲氏以来59年ぶり高卒2年目で4番に

 6連敗で迎えた8月13日のロッテ戦(東京ドーム)で、清宮が4番デビューした。高卒2年目までの4番での出場は、球団では1960年の張本勲氏以来。3打数1安打で連敗を止めることはできなかったが、同21日の西武戦(メットライフ)では4番7試合目で初本塁打を放った。一塁の守備では飛球を追って豪快にずっこけるシーンが話題となった。

○高卒ドラ1ルーキー吉田輝星がプロ初先発&初勝利

 昨夏の甲子園で金足農を準優勝に導いた右腕がプロ初先発で白星を手にした。6月12日の広島戦(札幌ドーム)で先発に抜擢されると、5回4安打1失点。初回から満塁のピンチを背負い、2回にはプロ初失点を喫したが、3回から5回は走者を1人しか出さない投球で初勝利を掴んだ。高卒1年目での初登板初勝利は2015年の安楽(楽天)以来、4年ぶり19人目の快挙となった。

○台湾で打率4割の“大王”こと王柏融が加入

 2016、17年に台湾プロ野球(CPBL)Lamigoで2年連続打率4割を記録した王柏融が鳴り物入りで加入。“大王”のニックネームを持つスター選手は注目を集めたが、1年目は88試合で打率.255、3本塁打、35打点とやや物足りない成績に終わった。来季は、背番号「99」から、引退した田中賢介氏がつけていた「3」に変更する。

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