ヤ軍世界一の鍵は年俸28億円男ら“ガラス”の強打者コンビ NY局「打撃は価値がある」

ヤンキースのジャンカルロ・スタントン(左)とミゲル・アンドゥハー【写真:Getty Images】
ヤンキースのジャンカルロ・スタントン(左)とミゲル・アンドゥハー【写真:Getty Images】

地元局「SNY」はヤンキースの課題として17年MVPスタントンとアンドゥハーの起用法を挙げた

 アストロズからFAとなっていた剛腕ゲリット・コール投手を、投手史上最高額となる9年総額3億2400万ドル(約351億4500万円)で獲得したヤンキース。今季のワールドシリーズ制覇の機運が高まっているが、地元局「SNY」は「ヤンキースが直面する5つの疑問」とした特集記事を掲載。17年MVPで通算308本塁打を誇るジャンカルロ・スタントン外野手、18年にエンゼルス・大谷翔平と新人王を争ったミゲル・アンドゥハー内野手と昨季故障に泣いた2選手の名前が挙がっている。

 スタントンは昨季度重なる故障で18試合出場、3本塁打止まり。リーグ優勝決定シリーズ中にも故障する散々のシーズンとなった。記事では「スタントンが打順に名を連ねている時の存在感と影響力は明白なため、チームは同じ事態が今季発生しないことを祈っている」とし、左翼を昨季13本塁打のマイク・トークマンと併用。故障がちな大砲をDHとして起用し、常時スタメン起用できる戦略が重要と説いた。

「ヤンキースはこの期間(スタントンの契約が満了となる28年まで)にスタントンの実力を最大限に発揮してもらいたいと間違いなく思っている。彼の(出場時間や試合数などの)負担を考慮するために、トークマンを左翼のポジションで多く出場させることは、ブーン監督にとっては選択になるのかもしれない。そうすることで、スタントンが指名打者で出場できることになるからだ」

「もちろん、スタントンはマイアミ時代にGG賞に輝いているため、彼の守備はなかなかのものである。しかし、彼の健康状態が一番の優先事項なので、彼を毎試合ラインナップに入れるためには、これが選択肢になり得る」

 強力打線のもう1つの疑問がアンドゥハーだ。18年に正三塁手として149試合出場し、打率.297、27本塁打、97打点をマーク。守備が課題とされたが、新人王投票でも2位に入る大活躍を見せた。昨季は右肩手術などで12試合出場止まり。名手ウルシェラに定位置を奪われた。同局は「アンドゥハーはどこにフィットするだろうか?」とした上で、そのパワフルな打力を期待。指名打者での起用を進言した。

「2018年の時のような活躍ができるのであれば、アンドゥハーの打撃は極めて価値のあるものだ。そのため、他の選手に休みが必要な期間は守備を行うものの、(基本的には)永久に指名打者としてプレーする状況ならうまくいくかもしれない」

 レギュラーシーズンは全162試合と長丁場。ワールドシリーズ制覇の機運が高まる今季は、故障を抱える強打者コンビをいかに休ませるかも鍵となる。巨大戦力を誇るチームをどう動かすのか。ブーン監督の手腕が試されるシーズンとなりそうだ。

(Full-Count編集部)

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