高津が24試合連続無失点、多田野はNPB経由せず… 各球団で最初の日本人選手は?【ア中編】

インディアンスでプレーした多田野数人【写真:Getty Images】
インディアンスでプレーした多田野数人【写真:Getty Images】

西岡は背番号「1」をつけるも、守備で一塁走者と交錯して左足を骨折する不運

 西武から海外FA権を行使してメジャー移籍を目指していた秋山翔吾外野手は6日(日本時間7日)にレッズと3年契約を結んだ。これでメジャー全30球団に日本人選手が在籍することとなった。ここでは、現在は日本人選手が在籍せず少しなじみの薄いア・リーグ中地区の日本人選手の初年度の成績を振り返りたい。

○タイガース 木田優夫投手(1999年)
49登板 64回2/3 1勝0敗 1セーブ4ホールド 防御率6.26

 1999年にFA権を行使してオリックスから移籍。5月にメジャー初セーブを挙げると、6月には初勝利もマークした。しかし、左脇腹を痛めて日本人選手初の故障者リスト入り。2000年にはこの年に加入した野茂との継投もあったが、シーズン途中にリリースされてオリックスに復帰した。

○ロイヤルズ マック鈴木投手(1999年)
22登板9先発 68回 2勝3敗 防御率5.16

 1999年6月にマリナーズからメッツにトレードされると、その3日後にはロイヤルズに移籍した。この年は途中加入ということもあって2勝止まりだったが、2000年には188回2/3を投げて自己最多の8勝をマークした。ロイヤルズではその後、薮田、野茂、青木がプレーした。

○インディアンス 多田野数人投手(2004年)
14登板4先発 50回1/3 1勝1敗 防御率4.65

 2003年に立大からNPBを経由せずに入団テストを受け、後にレッドソックスを世界一に導いたファレル育成部長がマイナー契約での獲得を決めた。2004年にメジャー昇格し、マック鈴木に続いて2人目のNPB経験なしのメジャーリーガーとなり、7月には初先発初勝利を挙げた。インディアンスではその後、小林雅、大家、福留、村田がプレーした。

○ホワイトソックス 高津臣吾投手(2004年)
59登板 62回1/3 6勝4敗 19セーブ4ホールド 防御率2.31

 2004年にヤクルトからFA権を行使して1年契約で加入。開幕から24試合連続無失点をマークするなど守護神として申し分のない活躍を見せ、“ミスターゼロ”とも呼ばれた。その後は日本、韓国、台湾と渡り歩き、今季ヤクルトの監督に就任した。ホワイトソックスでは井口、福留もプレーし、井口は2005年の世界一にも貢献した。

○ツインズ 西岡剛内野手(2011年)
68試合 打率.226 0本塁打19打点 2盗塁

 2010年にポスティングシステム(入札制度)を利用してロッテから3年925万ドル(約10億円)で加入。背番号「1」を貰い、スプリングトレーニングでも13試合連続ヒットを打つなど期待されたが、4月7日に守備で一塁走者と交錯して左足腓骨を骨折した。6月に復帰するも調子は上がらずにシーズン終了。阪神を経て現在はBC栃木でプレーする。

(Full-Count編集部)

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