前田健太、高校野球は「もう投げられないと口に出来ない文化」「日程きつい印象」

自主トレを公開したドジャース・前田健太【写真:編集部】
自主トレを公開したドジャース・前田健太【写真:編集部】

ドジャース前田が高校野球の球数制限導入に言及「球数も大事ですけど、日程がキツいという印象」

 ドジャースの前田健太投手は17日、都内のトレーニング施設「IWA ACADEMY」で自主トレを公開。高校野球の球数制限について、「いいことじゃないですかね。高野連、大人たちがルールを設けることで子どもを守れると思う。怪我の予防につながるし、逆に成長にもつながると思う」とうなずいた。

 高校野球では今春の選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)から「1人1週間500球以内」の球数制限が導入される。前田は、PL学園で1年夏の大阪大会の決勝再試合に先発し完投勝ち。甲子園には1年夏、3年春の2度出場し、エース&4番打者として活躍。「高校生から監督、コーチに『もう投げられないです』というのはどうしても口に出来ない文化だと思う。ルールとして決まってしまえば、その中で(球数が)収まる」と話した上で、今後の課題を口にした。

「適切な球数が何球なのかはすごく難しい。学業があって日程調整できないとか、たくさん問題はあると思うんですけど、球数もしんどいですけど、日程がしんどいので。1日100球にしたところで3連投をしたら、それはそれで1試合に300球を投げたぐらいの疲労が来るので。僕たちでも4、5日空くのに高校生の連投は余計負担がキツいので。球数も大事ですけど、やっぱり日程がキツいという印象ですね。回復せずに投げるのは大変。それが怪我につなげるので。1試合100球以上でも日程が空きさえすれば投げられる。そういう問題もあると思いますね」

 この日の自主トレでは脳神経、身体系機能を改善、補助、拡張、再生する世界初の装着型サイボーグ「HAL」を身につけ、下半身トレーニングした。最新のトレーニング機器を使い、「オフにしか出来ないことがある。完璧に近い状態です。いつも通り焦らず、じっくりと仕上げたい。先発投手として1年間ローテーションを守れるようにしっかり結果を残していきたい」と意気込みを語った。先発ローテの一角としてフル回転する。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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