韓国プロ野球は「外国人に最も人気」 米メディア指摘「好待遇」にデメリットも

問題点も指摘「外国人投手は消耗品として扱われる」

 一方で記事は、KBOの問題点も伝えている。「KBOは決して完璧ではない。外国人選手、特に投手は消耗品として扱われる。投手は韓国に1、2年より長く滞在することが稀であるため、監督とコーチは選手たちに残された最後の力を搾り取ろうとする」と解説する。

 記事はその例を挙げている。フェルナンド・ヘルナンデスは2001年にSKワイバーンズと契約し、4人ローテで投げ、外国人として7イニング以上を期待され、その年に4144球投げ、これは1試合当たり120球超だったと言及。ヘルナンデスは翌シーズンに肩の手術を受け、その後リリースされた。手術から復活してまた韓国に戻ってくると発言したが、何度か手術を受けても以前のような状態には戻らず、34歳で引退したと説明している。

 外国人投手に対するそのような扱いは今ではファンやコーチに批判されるようになったが、小さな形でまだ残っている。外国人投手は韓国人投手よりも10~20%以上多く投げることが今でも求められている。昨季、韓国人の先発投手の1試合平均投球回は5.03であったのに対し、外国人は5.93であった。外国人投手への考え方が大きく変わらない限り、なんらかの形の酷使は近い将来続くであろうと“警告”している。

 また記事では、KBOはかつてメジャー経験のある引退前のベテランを好んでいたが、2013年頃からメジャー経験がほぼない20代半ばから後半の若手に注目するようになったことも指摘。ここ5年のうちの3年で、MVPに選出された選手は30歳前にKBOに移籍した外国人選手だったことも伝えている。

(Full-Count編集部)

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