鷹・甲斐拓也が語る稲葉監督と五輪への想い 「金メダルをと気持ちが伝わる」

コンディションは「今までになくいい状態でこられている」と手応え

 2017年のオフに行われた稲葉監督の初陣となった「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」で初めて代表入り。その後は常に“稲葉ジャパン”のメンバーに選ばれ、その都度、稲葉監督の東京五輪にかける想い、金メダルへの覚悟を耳にしてきた。

 2017年オフといえば、甲斐が“甲斐キャノン”でブレークする1年前のこと。1軍でようやく出番を掴んだばかりでの代表選出だった。その頃に見出し、侍ジャパンの舞台に呼んでくれた稲葉監督だからこそ、金メダルで恩返ししたいという思いが強く胸にある。

 自主トレで汗を流す姿は黒く日焼けし精悍さを増した。このオフは体重を管理するために糖質を制限してきた。この自主トレ期間中で白米を口にしたのは、この日、集まった報道陣全員にも差し入れた沖縄名物「タコライス」が初めてだったという。

 肉体的な負担が大きいキャッチャーという仕事。そのため、オフに入ると、体重が増えてしまうのが甲斐の悩みだった。「去年から今年にかけて絞って、ベストな体重に持ってこられるようにとやってました。今までのオフで結構増えてしまっていたので、今年はそうならないようにと思ってやってました」。

 現時点で体重はほぼベストの80キロほど。例年に比べれば、4、5キロ落とした状態で、コンディションは「今までになくいい状態でこられている」と手応えを感じている。金メダルを目指す侍ジャパンと稲葉監督。その輪の中心で甲斐拓也が輝くことを期待したい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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