ジーター氏の史上2人目満票殿堂入りに待った? ヤ軍ライバル紙が指摘「過大評価」

3465安打の打撃は称賛も「現代の分析では、守備能力は障害となっていた」

 さらには、活躍した時期のヤンキースの成績だけでなく、ジーター氏には品格も備わっていたことも挙げ、これらの理由から守備の良くなかった事実を目立たなくした、としている。また、ゴールドグラブを5回受賞していることについては、自分の近くに来た打球の処理は悪くなく、エラー自体は少なかったからだと手厳しく説明している。

 その証拠としてデータ専門サイト「ファングラフス」の野手が打球をどの程度アウトにしたかを元にして、チームにどれくらいの得点を失わせたか、セーブさせたかを算出したデータを紹介。データはキャリアの後半のみのもので、絶頂期がわずかしか入っていないなど、フェアではない部分もあると前置きした上で、2003~14年の間のジーター氏の数字は酷かったという。

 一方で、ジーター氏の打撃については称賛。メジャー20年で3465安打、260本塁打、358盗塁の輝かしい記録には「過去50年間で彼よりヒットを多く打ったのは、ピート・ローズとハンク・アーロンだけだ」としている。

 しかし、最後には「現代の分析では、彼の遊撃手としての守備能力はヤンキースにとって障害となっていたということを示している。そして、彼がフィールドにいた20年間で、これらの彼の欠点が語られたことはあまりない」とやはり守備の問題から過大評価されていると締めている。殿堂入り投票がどのような結果となるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY