殿堂入りマルティネス氏も怒り爆発「酷いチームメート」 サイン盗み告発投手に苦言

サイン盗み問題に揺れるアストロズ【写真:Getty Images】
サイン盗み問題に揺れるアストロズ【写真:Getty Images】

マルティネス氏はクラブハウス内の出来事を“暴露”したことにも怒り「ルールを破った」

 レッドソックスなどで通算219勝を挙げ、15年に米国野球殿堂入りしたペドロ・マルティネス氏が、アストロズのサイン盗みを告発したアスレチックスのマイク・ファイアーズ投手を非難した。米メディア「CBSスポーツ」によれば、マルティネスはアストロズの一連の騒動を語り、告発者のファイアーズについて「酷いチームメートだ」と酷評している。

 ファイアーズは昨年11月に米メディア「ジ・アスレチック」にアストロズの不正を証言。しかしファイアーズは2017年の所属当時に特別なアクションをとらず、それにも関わらずチームを離れてから暴露した。このことに8度のオールスター戦選出、3度のサイ・ヤング賞を受賞した名投手は怒り心頭だった。ボストンのスポーツラジオ局「WEEI」でファイアーズに対し、「(チームメートとしての)ルールを破った」と語ったという。マルティネス氏が非難する理由は、こうだ。

「もし彼に高い道徳や倫理的な観念があるなら、彼は、クラブハウスでこうみんなに言うべきだった。『こんなことしていたら、問題になるんじゃないか。俺は、こんなことをしたくない』ってね。GMに電話して、彼に話すとか、または、他の人でも、メジャーリーグの関係者でも、誰でもいいから電話して、『こんなことはやりたくない』って言えばよかった」

「もしくは球団に『俺はここにはいたくない。こんなことはやりたくない』って言うべきだった。そうすれば、彼の行動は悪くない。チームを離れた時に、いろいろ球団側と上手く行かなかったこともあっただろう。そして、ヒューストンを離れた後に裏切るようなことをした。そんな人間は俺は信用しない。俺ならそんなことは絶対しない」

 告発当時から賛否両論が起こったファイアーズの行動だが、調査が終わり、その証言が事実だったとされた今も、周囲から怒りを買っているようだ。

(Full-Count編集部)

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