「過去に成功を収めてきた」 “不良債権化”の年俸25億円男がスイング改造を拒否

オリオールズのクリス・デービス【写真:Getty Images】
オリオールズのクリス・デービス【写真:Getty Images】

デービスは低迷原因を体型と分析、「今シーズンは楽しみだね」と復活に自信

 一昨年から昨年にかけてメジャー歴代ワーストとなる62打席連続無安打を記録するなど低迷し、“不良債権化”が指摘されているオリオールズのクリス・デービス内野手。かつての本塁打王は今季の復活に自信をのぞかせ、スイングの見直しはしないという。地元TV局「MASNスポーツ」が伝えている。

 デービスは、2011年途中に上原浩治投手とのトレードでオリオールズに加入すると、2013年に53本塁打、138打点で2冠、2015年にも47本塁打でホームラン王に輝いた。その活躍を受け、2016年から7年総額1億6100万ドル(約175億9300万円)の大型契約を結んだが、2018年は打率.168、16本塁打、2019年は打率.179、12本塁打と低迷している。今季年俸は2300万ドル(約25億1300万円)で2022年まで総額6900万ドル(約75億4000万円)の契約を残している。

 記事によると、今オフのウインターミーティングではマイク・エリアス副社長兼GMが「伝えることは変わらない。彼がより良い選手になれるよう、方法を見つけてあげたいと全員が思っている。しかし、具体的に色々なことを試したい」と言及。大砲復活のための提案を示していた。

 一方でクリス・デービス本人はこれに乗り気ではないようだ。出演したラジオ番組では「僕のスイングのメカニックについてみんなとたくさん話してきたよ。『スイングを徹底的に見直すかい?』とね」とこの話題に触れ、「あと数か月で僕は34歳になるんだ。自分にとって本当にやりやすい方法を取ることで、僕は過去に安定して成功を収めてきた」と今までのスイングを貫くとしている。

 また、デービスは不振の原因を体型の変化と考えているようだ。エリアスGM、ブランドン・ハイド監督に「君は若い頃の方が(体が)断然デカかった」と言われたことを明かし、「僕の体にとってメリットがあると思って、年齢がかさむにつれて体重を減らそうと努力したんだ」と減量のワケを説明。「もっと体を強くしないとね。今までもそれが常に僕の強みだったわけだから。どんな時でもどんな球種に対しても、球場を問わずホームランを打てると感じる状況なら大振りもしないし、過去に経験したような墓穴を掘らないだろうからね」と分析している。

 今季の開幕に向けて、「今シーズンオフはたくさんトレーニングを積めていると感じているよ。メンタル的に、今はより良い状態だし自信も取り戻せたんだ」と、記事内で前向きなコメントを残しているデービス。「過去数年間、球場に行っても自然体でいられない日もあったんだ。だけど、今シーズンは楽しみだね」と復活に自信をのぞかせている。

(Full-Count編集部)

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