秋山の“ライバル”、レッズの昨季正中堅手残留へ GM「球団に柔軟性をもたらす」

レッズのニック・センゼル【写真:Getty Images】
レッズのニック・センゼル【写真:Getty Images】

地元メディア「シンシナティ・ドットコム」伝える、センゼルは昨季中堅で96試合出場

 秋山翔吾外野手が加入したレッズは有力外野手がひしめく。3年2100万ドル(約22億7600万円)で秋山を獲得したほか、MLB通算120本塁打を誇るニコラス・カステヤノス外野手と4年6400万ドル(約69億3700万円)で契約合意。米メディアは「6選手が外野3ポジションを争う」と指摘している。

 そんな中、昨季中堅手として96試合に出場した24歳のニック・センゼル外野手にトレードの噂が出ていたが、球団幹部をこれを否定している。地元メディア「シンシナティ・ドットコム」が「レッズは中堅手ニック・センゼルをトレードしない意向」とのタイトルで伝えている。

 同メディアは、レッズには外野手が多く、その中でトレードで最も興味を集めるであろうセンゼルを放出する可能性が噂されていたと指摘した上で、球団首脳のコメントを伝えている。

 「レッズは開幕ロースターにセンゼルを見込んでいるだろうか?」との問いに、ディック・ウィリアムズ編成本部長はこう答えている。「はい。彼がチームにもたらすものを気に入っています。影響力、打撃力のある若手選手です。そのような選手はあまりいません。球団に柔軟性をもたらします。現時点で、私は彼がこのチャンピオンを目指せるチームの一員であると考えています」

 レッズの外野陣は秋山、カステヤノスのほか、昨季56戦19発の大砲アリスティデス・アキーノ、昨季113試合出場のジェシー・ウィンカー、同94試合出場のフィリップ・アービン、そしてセンゼルと実力者がそろう。このうち昨季メジャーデビューしたセンゼルは内野もこなせるユーティリティーで、昨季も1試合だけだが二塁を守っている。

 同サイトは、レッズの遊撃手は現状フレディ・ガルビスであるものの、遊撃が今オフの補強ポイントであることに言及。また、センゼルは昨年9月に右肩の手術を受けており、球団は開幕に間に合うことを望んでいるとしている。

 ウィリアムズ氏はさらに「(センゼルが遊撃手としてプレーすることは)近いうちはないと思います。肩の手術から復帰することも一因です。内野で最も難しい送球をしなければなりません。健康になったと誰もが確信するまで、そうすることは賢明ではありません。昨季中堅で本当に良い選手でした」と話している。

 また、デビッド・ベル監督は「ニック・センゼルは中堅手であり、二塁でプレーする能力も持っています」と指摘。ニック・クラールGMは「(トレードの噂が)どこから始まったのか分かりません。(外野手が多いため)皆が言い出したのでしょう。好きなだけ予想してもらっていいですが、彼はこのチームの一員です」と述べたことが報じられている。

 球団は24歳の能力を高く評価。チーム事情なども鑑みながら、内外野で柔軟性を持って起用する方針のようだ。

(Full-Count編集部)

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