デスパイネは本塁打&打点の2冠 過去5年で国内移籍した助っ人初年度の成績は

15年にオリ移籍のバリントン、ブランコはともに成績を落とした

【2015年】
○キャム・ミコライオ(広島→楽天)
2014年:51試合 1勝1敗 7ホールド 25セーブ 47.2回 29奪三振 防御率2.45
2015年:登板なし

○ウィリー・モー・ペーニャ(オリックス→楽天)
2014年:140試合 502打数128安打 32本塁打 90打点 124三振 打率.255 出塁率.344 OPS.830
2015年:125試合 406打数109安打 17本塁打 40打点 111三振 打率.268 出塁率.396 OPS.844

○チェン・グァンユウ(DeNA→ロッテ)
2014年:1試合 0勝0敗 2.1回 3奪三振 防御率11.57
2015年:14試合 5勝4敗 61.1回 47奪三振 防御率3.23

○ブライアン・バリントン(広島→オリックス)
2014年:23試合 9勝8敗 131.2回 85奪三振 防御率4.58
2015年:14試合 5勝3敗 73.2回 46奪三振 防御率3.30

○トニ・ブランコ(DeNA→オリックス)
2014年:85試合 311打数88安打 17本塁打 60打点 91三振 打率.283 出塁率.330 OPS.822
2015年:52試合 165打数32安打 9本塁打 24打点 53三振 打率.194 出塁率.286 OPS.650

 前年に勝率わずか2厘の差で優勝を逃したオリックスは、悲願のリーグ制覇に向けて大型補強を敢行。日本球界での豊富な実績を持つバリントンとブランコの獲得もその一環だったが、ブランコは中日とDeNAで見せた猛打を発揮できず。バリントンは投球内容こそ悪くなかったものの故障で14試合の登板に留まり、両助っ人の誤算はチームにとっても少なからず痛手となってしまった。

 楽天もミコライオとペーニャという実績十分な2選手を獲得したが、ミコライオは椎間板ヘルニアの影響で2015年は1試合も登板できず。とはいえ、翌2016年には45試合で28ホールドポイント、防御率2.38と本来の実力を発揮している。ペーニャは前年に比べて本塁打と打点を減らした代わりに、出塁率を大幅に向上させた結果、OPSも増加。大きくモデルチェンジした姿を見せた。

 2014年にDeNAを自由契約となったチェンは、新天地のロッテで左の先発として存在感を発揮。チームのAクラス入りに貢献すると、その後も先発・中継ぎと役割を変えながら貴重な左腕として活躍を続けた。今季でチーム在籍6年目を迎える台湾出身のサウスポーは、今や幕張のファンにとってもおなじみの存在となっている。

【2016年】
○ジェイソン・スタンリッジ(ソフトバンク→ロッテ)
2015年:23試合 10勝7敗 144.1回 81奪三振 防御率3.74
2016年:27試合 8勝8敗 162回 99奪三振 防御率3.56

○ブライアン・ウルフ(ソフトバンク→西武)
2015年:2試合 0勝1敗 9回 3奪三振 防御率11.00
2016年:4試合 4勝0敗 23.2回 8奪三振 防御率3.04

 日本球界9年目、当時38歳とベテランの域に達していたスタンリッジだったが、年齢を感じさせないピッチングを見せてチームを支えた。打線とかみ合わない試合もあり3年連続の2桁勝利こそ逃したが、規定投球回に到達して防御率は3点台と安定した投球を披露。ローテーションの一角として堅実な働きで首脳陣の期待に応え、チームのAクラス入りにも貢献を果たした。

 スタンリッジと同じく前年にソフトバンクから自由契約となったウルフは、シーズン開幕後の7月下旬に西武と契約。過去2年間は相次ぐ故障に苦しめられていたが、新天地では登板した4試合すべてで白星を挙げる素晴らしい活躍を見せた。翌年も開幕から夏場までは安定感抜群の投球を続け、チームのAクラス入りに貢献。その実力をあらためて証明した。

16年にロッテで24本塁打のデスパイネは翌17年にホークスで2冠王

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