前田健太とドジャースは“Win-Win”? ツインズ移籍を米メディアはどう見たのか

ドジャースからツインズへのトレードが報じられた前田健太【写真:Getty Images】
ドジャースからツインズへのトレードが報じられた前田健太【写真:Getty Images】

米メディアはツインズにとって「マエダが中心となる戦力の1人」と予想

 ドジャースの前田健太投手が4日(日本時間5日)、ツインズに移籍すると複数の米メディアが伝えた。ドジャースは日本人右腕の他に23歳のアレックス・ベルドゥーゴ外野手をレッドソックスへ放出し、18年MVPのムーキー・ベッツ外野手、通算150勝左腕デビッド・プライス投手を獲得するとしている。ツインズは21歳右腕ブラスダー・グラテロル投手を放出するという。今回の大型トレードは前田、ドジャース双方にとってプラスに働くものであると米メディアは伝えている。

 米メディア「CBSスポーツ」は、「シーズン終盤になると、ポストシーズンの役割に向けて、度々彼にブルペンから投げるように求めた」と、前田がドジャースで“使い勝手”の良い役割を担っていたことに言及。そして、「ツインズが同じことをする可能性もあるが、再構築されたローテーションにおいて、マエダが中心となる戦力の1人だと考えている可能性の方が高いと思われる」としている。新天地では先発投手としての役割が期待されることになるとの予想だ。「担う役割次第では更に稼げる可能性もある」と右腕の出来高重視のユニークな契約にも触れ、報酬が増えるチャンスがあるとも分析した。

 また、米メディア「ザ・リンガー」のマイケル・バウマン記者は「現時点では、ツインズはグラテロルよりもマエダを必要としているとも、私は思っている。それ以上に、マエダにとってミネソタはLAよりも遥かに良い状況だ」と、新天地が前田にフィットする可能性が高いと指摘。一方で、ロサンゼルス紙「LAタイムズ」は「ドジャースが手放したものは、ベルドゥーゴがいつの日か影響力を持つ選手になり得る可能性があるものの、彼は現状でベッツ級ではない。マエダはレギュラーシーズン中は素晴らしい先発投手だったけれども、ポストシーズン中は不幸にもブルペンから登板した」と、前田に一定の評価を与えながらも、ドジャースが得た対価のほうが大きいものであったと評している。

 果たして、今回の大型トレードが予想通り前田とドジャース双方にとって“Win-Win”のものとなるのか。今シーズンの結末を楽しみにしたい。

(Full-Count編集部)

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