「自分の才能はAロッド」 元ヤ軍プロスペクト、レッズに“年齢差別”で1.8億円求める訴訟

ヤンキースなどで活躍したアレックス・ロドリゲス氏【写真:Getty Images】
ヤンキースなどで活躍したアレックス・ロドリゲス氏【写真:Getty Images】

ヤ軍の元プロスペクトは昨年、古巣に約37億円求める訴訟を起こし却下された

 ヤンキースでかつてプロスペクトとして期待されながらメジャー昇格できぬままキャリアを終えた30歳の元選手がトライアウト参加を拒否されたとして、レッズを相手に164万ドル(約1億8000万円)を求める訴訟を起こしていたことを米メディアが報じた。この人物は昨年5月にヤンキースに対して3400万ドル(約37億円)を求める訴訟を起こしたが、棄却されている。

 ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」によると、この人物は30歳のギャリソン・ラシター氏。記事によると、ラシター氏は2019年12月30日に、レッズに対して年齢差別の訴えを起こしたという。自身の半分ほどの年齢の選手を対象としたトライアウトへの参加をレッズから拒否されたことに怒っているという。

 記事によると、ラシター氏は1月1日にレッズに手紙を送付。これに対してレッズは1月22日に棄却を申し立て、この手紙を提出した。ラシター氏は「私は自分の才能が遊撃手のアレックス・ロドリゲスやカル・リプケンJr.だと考えています。リプケンは40歳でプレーしていました」などと手紙に記したとされる。

 記事によると、レッズのトライアウトの対象年齢は16-22歳。ラシター氏は2017-19年(当時27-29歳)の計3度トライアウト参加を試みた。ラシター氏はこの3年間のメジャー最低保証年俸の合計金額、164万ドルを求めているという。

 ラシター氏は「メジャーリーグのレッズでプレーする能力を持っているなら、損害賠償を受ける根拠となります。レッズは年齢差別について擁護できません。16-22歳を大きく上回るメジャーリーガーたちはいます」と主張しているという。

 一方のレッズは棄却を申し立てている。弁護士は、トライアウトに参加させなかったことがどの法律を犯したのか特定されていないと語っている。またラシター氏は40歳以下のため雇用における年齢差別禁止法の対象とならず、雇用機会均等委員会に苦情の申し立てを行っていないとも語っている。

 ラシター氏の現役時代のキャリアは1A+で終え、通算打率は.244だったという。ヤンキースを訴えた際は手紙、新聞記事、スカウティングレポートを用い、「デレク・ジーターのキャリアを守るため」に自身に行われたとされる陰謀を主張するも却下されている。

(Full-Count編集部)

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