日本ハム吉田輝、15日の紅白戦登板に意欲 「肘は大丈夫とアピールできればいい」

春季キャンプに臨む日本ハム・吉田輝星【写真:石川加奈子】
春季キャンプに臨む日本ハム・吉田輝星【写真:石川加奈子】

8日に今キャンプ初の打撃投手を務め、45球を投じた

 日本ハムの吉田輝星投手が9日、沖縄・国頭キャンプ第2クールを無事に終えた。右肘に違和感を覚えた昨秋から慎重に調整を進めてきたが、11日からの第3クールでギアを上げる予定だ。

 8日に今キャンプで初めて打撃投手を務め、打者2人を相手に45球を投じた。一夜明けたこの日、肘に異常はなく、また一歩前進した。「昨日は肘を見ながらだったのですが、問題なくできました。ただ、力んで、肩周りの筋肉が痛いです」と苦笑い。「力まないで出力を出す感覚をピッチングでつかんでいきたいです。今はリハビリ段階で投げ込みを多くできなかったですが、そろそろゴーサインが出ると思うので」と11日からの第3クールで投げ込みを行いたい考えを明かした。

 打撃投手として打者と対峙したことで、最初にクリアすべき課題もはっきりと見えた。「球威はいい方でしたが、制球力が悪い。感覚はいいので、何回か繰り返して、しっかりコントロールをつけたいです」と投球練習で磨きをかけていく。

 実戦登板の目標にしているのは15日に国頭で行われる紅白戦だ。「そこで肘は大丈夫とアピールできればいい。そこは1つの基準」と話した。

 初めての実戦では直球1本ではなく変化球も交えて投球を組み立てる。「真っすぐは当然アピールしますが、1、2イニングしかないので、ほかの球種を投げられることもアピールしたい。ストレート狙いのバッターから変化球でカウントを取ったり。そうすれば、肘が万全であることと、試合で投げられるということをアピールできる。カットボールも良くなっているので実戦で試したいと思っています」と初実戦へイメージをふくまらせた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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