佐々木朗のランニングで見えた負けん気 野球女子の坪井ミサトが見たロッテキャンプ

現地にいるからこそわかる素顔「ファンに感謝の気持ち、素敵だなと思いました」

 今回の春季キャンプで一際、注目を浴びているのはドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手だ。高校最速163キロを誇る超大物ルーキーを一目でも見ようと、連日に渡って約2000人ものファンが大挙。中継でも「特に密着して追っているので見てほしいなと思います」と、“専用密着カメラ”を配置してテレビの前のファンたちにその一挙手一投足を余すところなく伝えている。

「まずは何をするにも芯が通っているというか、綺麗だなという印象があります。あとはランニングをしている姿を結構見て、体力が心配という話もあったんですけど全然そんなことなくて、12分間走でも上位ですし体力に問題はないなと、走るのが速いなと思いました」

 メディアの前では真面目で寡黙な性格に映る佐々木朗。しかし、キャンプに来て、実際に動いている姿を見るとその印象も一変した。

「インタビューを受けているときは恥ずかしがり屋かなという印象だったんですけど、走っている姿とかを見たときに、他の選手を気にしてじゃないですけどライバル意識を持って走っている姿を見て、負けず嫌いなのかなという一面も見られました」

 現地にいるからこそ、練習だけではわからないプロ野球選手のすごさも目の当たりにする。午前の全体練習、午後の個別メニュー、さらには居残り練習までこなして疲れ切った選手たちに、帰りを待っていたファンや地元の子供たちから声援が飛ぶ。すると多くの選手が自らファンの元に駆け寄ってサインや写真撮影に応じている。

「選手がメイン球場から室内練習場のところまでカートに乗って移動するんですけど、井上晴哉選手はカートに乗らずに横に来るファンのかたにサインを書いたりとファンサービスをしながら5分ほどの距離を歩いていました。そこはやっぱりファンに感謝の気持ちを込めてやっているんだなと、素敵だなと思いました」

 ロッテの石垣島キャンプは2月13日まで。キャンプでしか見られない選手たちの素顔を、彼女にしかできない形で届けていく。

【写真】ロッテキャンプを真剣な表情で見つめる坪井ミサトさん

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