楽天松井、先発転向に自信「不安はないです」 ノルマは「25試合以上」

ブルペン入りした楽天・松井裕樹【写真:荒川祐史】
ブルペン入りした楽天・松井裕樹【写真:荒川祐史】

松井は2014年に17度、18年に2度先発している

 今季から先発に転向する楽天の松井裕樹投手が、今季の目標の1つに「25先発」以上を挙げた。12日、キャンプ地の沖縄・金武町で取材に応じ、通算139セーブを誇る左腕は先発転向に「不安はない」と自信を見せた。

 昨季は38セーブで初タイトルを獲得した松井は新たなチャレンジに目を輝かせた。「先発の想像は…全然できないですね。綺麗なマウンドにずっと立っていないので。体力は『試合で投げないとつかない』とみんなに言われている。試合で投げるしかないですよね。ブルペンで100球とか投げていますけど、ゲームの負荷にかなうものはないので」。

 入団1年目の2014年に17先発の経験がある松井は2年目から救援に専念。それ以降では、不調に陥った2018年に調整の一環として2度先発しただけだ。「2年前は多く投げ込んでから1試合目に投げたらスタミナ切れ。調整法を変えて臨んだ2度目の先発では120球まで落ちることなく投げられた。チームが推奨している調整方法があるので、それにプラスして1週間の過ごし方を考えていきたい」と話す。自ら望んだ先発への配置転換だけにあくまでも前向き。「楽しみです。不安に思っても仕方ない。いろいろなものを身につけるために先発をやる。不安はないですね」と力を込めた。

 視線の先には東京オリンピックもある。が、あくまでもシーズンでの活躍が前提になると認識している。「当然意識はありますが、シーズンの結果で判断されると思う。結果を出すことに集中してその結果がそういうものにつながればいい」と語った。

 まずは1年間先発ローテの座を死守することに集中する。「去年もその前年が悪くて抑えを奪いに行く立場だった。(先発の)椅子があるとは思っていない。1年間しっかり先発チャンスをもらえるように継続していく。25試合以上。これくらい先発数をもらえれば1年間(ローテを)守ったことになるのかな。先発数をこなせるようにやっていきたい」。

 24歳の左腕が新境地を開拓できるか。注目の2020年シーズンが始まる。

(Full-Count編集部)

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