サイン盗みは「最悪だよ」 元ロッテ・ボルシンガーの34億円訴訟にMLB右腕が賛同

2017年にはブルージェイズでプレーしたマイク・ボルシンガー【写真:Getty Images】
2017年にはブルージェイズでプレーしたマイク・ボルシンガー【写真:Getty Images】

訴訟金額のの34億円は損害賠償ではなく「WS制覇ボーナスの返上」

 元ロッテのマイク・ボルシンガー投手が、サイン盗みで被害を被ったとしてアストロズを相手にワールドシリーズのボーナスに当たる約3100万ドル(約34億円)の寄付や支払いを求める民事訴訟を起こしている。この訴訟に賛同の声を挙げたのがマーリンズのライン・スタネック投手だ。

 ボルシンガーはブルージェイズに在籍していた17年8月4日のアストロズ戦で救援登板。サイン盗みのゴミ箱音が54回鳴ったとされる一戦で、1/3回で4安打3四球4失点とKO。これがメジャー最終登板となり、その後翌18年からロッテへ移籍していた。

 この登板により「僕の人生は全く変わってしまった」と地元紙「ワシントン・ポスト」に悲痛な胸の内を明かし、「アストロズのサイン盗みが僕のキャリアを狂わせた」と訴訟の理由を語っている。

「あれが彼のメジャーリーグ最後の試合となったんだ。どれほどの選手たちが昇格した後に打ち込まれ、2度と戻って来られなくなったのだろう? そこでキャリアが終わってしまったり、メジャーリーグに戻って来られなかった選手がいるんだ。最悪だよ」

 このように訴訟への賛同の意志を米紙「タンパベイ・タイムズ」に明かしたのがマーリンズの右腕スタネックだ。ボルシンガーと同じ米アーカンソー大学出身の29歳は、ドジャースやヤンキースも被害者であるとした上で最も被害を受けたのは投手だと言及。サイン盗みにより、明らかに成績が下降した投手がいると提言した。

 ボルシンガーは訴訟金額の約3100万ドルは自身への損害賠償の意としてではなく、アストロズが不正に得た「ワールドシリーズ制覇ボーナスの返上」を目的としていることを明かしている。そして「子どもの生活向上に取り組むロサンゼルスのチャリティー、金銭補助を必要としている元野球選手を支援する基金の設立に使用する」とも明言。果たして訴訟はどのような顛末となるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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