阪神は助っ人8選手をどう使うべきか カギを握るのは日本人救援投手の活躍!?

大きかったジョンソンの移籍 「あの投手以上のセットアッパーはなかなかいない」

 今季、阪神はメジャー通算92本塁打を誇り、2017年にはマーリンズで25本塁打を放っている大砲ジャスティン・ボーア内野手を獲得。昨季、韓国キウムで28本塁打をマークしたジェリー・サンズ外野手も加入した。

「外国人枠の問題で、野手を3人使うというのは考えづらい。ボーアも打撃練習はすごいですが、メジャー時代のバッティングを見ていると、日本のピッチャーをどの程度打てるのかなと。もちろん、やってみないと分かりませんが」

 当然、守備位置の問題も出てくるが、野口氏が指摘するように「外国人枠の問題」もポイントになる。投手に何枠を使うかで、構成は変わってくるからだ。投手陣で言えば、阪神にとって大きかったのがピアース・ジョンソン投手のメジャー復帰。昨季1年目で58試合に登板し、2勝3敗40ホールド、防御率1.38、58回2/3を投げて91奪三振、13四球とセットアッパーとして大活躍した右腕は、1年で退団してパドレスに移籍した。

 さらに、抑えるを務めるなど4年間、阪神のブルペンを支えたラファエル・ドリス投手もブルージェイズに移籍。代わりにジョン・エドワーズ投手、ジョー・ガンケル投手、前ソフトバンクのルイス・スアレス投手を獲得した。昨季から所属するオネルキ・ガルシア投手、3年目の呂彦青投手も含め、外国人投手を何人を使うことになるか、注目が集まるところだ。

 野口氏はまず、昨季活躍したジョンソンについて「抜けるのは大きい」と指摘。「ジョンソンは真っ直ぐが速いし、カーブも良かったのですが、四球を出さない。そこが一番でした。ベンチも安心して出せます。8回を任されていましたが、シーズン終盤などでは7回2死満塁のような場面でも、ジョンソンだったら(コントロールが良いので)出せる。セットアッパーとしては理想的で、あの投手以上のセットアッパーはなかなかいないと思います。あのパワーカーブはメジャーでもトレンドです。フライボール革命の中では落差が大きくて早く曲がるカーブは非常に有効でしょう」。今季、メジャーでも結果を残すことのできる実力の持ち主だと評価する右腕が抜けた穴をどのように埋めるかで、外国人枠のバランスも変わってくる。

「サンズが長打を打てそうなら、マルテを外すのも一つの手」

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