鷹スチュワート&リチャードが紅白戦でアピール 競争激化に森ヘッド「頭痛いけど…」

紅白戦でアピールに成功したソフトバンクのカーター・スチュワートJr.(左)とリチャード【写真:福谷佑介】
紅白戦でアピールに成功したソフトバンクのカーター・スチュワートJr.(左)とリチャード【写真:福谷佑介】

スチュワートは最速153キロで2回0封、リチャードは1発含む2安打

 ソフトバンクは20日、宮崎キャンプ第5クール最終日を迎え、今キャンプで3回目の紅白戦が行われた。投手では元米ドラフト1位のカーター・スチュワートJr.投手が最速153キロをマークして2回を1安打無失点、野手では育成選手の砂川リチャード内野手が実戦初本塁打を含む2打数2安打とアピールした。

 初めて1軍の打者相手に投げたスチュワート。3回に2番手として登板すると、最速153キロの真っ直ぐを投じて2回を無失点に封じた。四球と安打をそれぞれ1つ許して走者を出したものの、走者を背負ってのクイックも悪くなく、今後への期待を抱かせた。

 工藤公康監督は「ボールの力はあったと思います。変化球も投げていたし、いい感じで投げれていた。クイックにも成長があった。いいクイックだと思う」と高く評価。森浩之ヘッドコーチも「思った以上にいい。球に力があったし、面白い。今年、上で投げるチャンスが出てくるかもしれない。怪我人が多い中で1本の光が差した」とし、キャンプ中にもう1度A組で登板させる可能性を示していた。

 支配下昇格を目指すリチャードは3回の第1打席で、高橋純から左中間へのソロ本塁打。シート打撃、紅白戦を通じて実戦初本塁打となった。さらに、第2打席でも右中間への二塁打を放ち、この日は2打数2安打1本塁打と猛アピールに成功。期待の大砲の2安打に工藤監督は「結果が出るのが1番。自信を積み上げていって欲しい。2本目の安打が良かったと思いますよ」と目を細めていた。

 若い2人の活躍で熾烈な1軍争いはさらに激化の様相に。森ヘッドコーチは「大いに悩ませてくれたらいい。頭痛いけど…」と語り、若鷹たちの競争を歓迎していた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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