西武の絶対的リーダー・栗山が激白 “松坂効果”が「財産になるのは間違いない」

子供の頃は阪神ファン? 「いや、僕はオリックスファンでした」

――具体的に、“松坂効果”とは?

「これから出てくるんじゃないですか? もしかしたら、数年後かもしれない。いま松坂さんを見ている選手たちが、自分が困った時に、松坂さんはこういう練習をしてたとか、こう調整してたとか、すぐにひらめくものがあればもちろんいいし、数年後でもいい。いずれにせよ、ライオンズの財産になるのは間違いないです」

――逆にここ数年、菊池雄星、浅村栄斗、今オフの秋山翔吾ら、メジャー移籍やFAで主力の流出が続いている。

「寂しいと思う反面、振り返ってみると、僕も先輩がFAで出ていかれてチャンスをつかんだ人間なんで。和田一浩さんが抜けて(2007年オフに中日へFA移籍)、空いたレフトに入った。ですから今年も、次は誰が出てくるんだろうという楽しみがある。結果的にチームの活性化につながっていると思います」

――2年連続でパ・リーグを制しながら、いずれもCSで敗れ日本シリーズ進出を逃している。

「僕は悲観的にはとらえていないです。もちろん悔しいですけど、プレーヤーとしては、(CSでは)ソフトバンクが自分たちより強かったとシンプルに受け止めるだけです。今季ももちろんリーグ3連覇するつもりですが、もし2位とか3位になったときには、あれくらいの集中力と執念をもってCSを戦わなくちゃいけないと勉強になった。それに、長丁場のペナントレースを通してソフトバンクより上にいったのはライオンズ、そっちの気持ちの方が強いです」

――栗山さんは今年9月で37歳になる。トシを感じることは?

「ありますよ! ゲームが始まったらそんなに思わないですが、やっぱりこのキャンプでも、周りのみんなは(練習の合間の)インターバルが短い。次の練習に行くのが早いんです。やっぱり若いんやなあと。こっちは休憩入れて、よっしゃ次行こう、とならないと、集中力が持たないです。それはすごく残念」

――ちなみに、神戸出身ということは、子供の頃は阪神ファン?

「いや、僕はオリックスファンでした。自宅がグリーンスタジアム神戸(現ほっともっとフィールド神戸)に近かったので。野球を始めたころに憧れたのは、藤井(康雄)さん。その後、イチローさんや田口(壮)さんが活躍されるようになりました」

【下に続く】

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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