獲得まで3年、スカウトは「恋人探し」 鷹中南米スカウトの優良助っ人発掘術

打者は「脚力とパワー」、投手は「1番はモイネロのタイプ」

――モイネロやグラシアルはその点も優れていた。
「モイネロは外野でのランニングもきっちりやってましたし、短い距離のキャッチボールでも凄くしっかりやって、変化球の感覚も試していました。そういう1球1球を見ていましたね。適当じゃなかった。試合中に見る姿と、そういうところの姿は全然違うので。パフォーマンスも大事ですけど、練習態度、走る態度は大事ですね。1試合や2試合見ただけでは分からないので何度も見に行きますし、性格を知るためにはやはりどうしても時間がかかりますよね」

――選手と直接話したりはしないのでしょうか?
「契約する前になってですね。それまではあまり選手と話すことはないですね。基本は球場に何回もいって見て、周囲の人にいろいろ聞いて確認します。その時もやっぱり性格の部分の確認は欠かしません。選手と話すのは取りに行こうか、となった段階です。その時にようやく『どうだ?』と。その時にも性格を把握しますけど、大体、イメージしていた通りになりますね」

――打者を見る際はどこを大事にしていますか?
「脚力とパワーですね。中南米の選手はそこの部分が他の国の選手と違うところ。スカウティングする上でも重視します。走れる選手が大事なんです。なんだかんだいってデスパイネもグラシアルも結構走れますから。走れる選手の方が間違いない。走れない選手は守るところが限られてしまう。最低でも普通くらいで走れれば、日本に来て使えるところが増える。遅いとDHしかなくてチャンスが減ってしまいますので」

――投手での大事なのは?
「1番はモイネロのタイプじゃないでしょうか。変化球が多彩でストレートも150キロ以上投げられる投手は世界的に見てもなかなかいないですから。彼は賢いので日本に来てからチェンジアップを覚えたりとか、しっかりこっちで教わった。吸収も早い。ふざけてる時はふざけてますけど、やる時はしっかりやるタイプなので」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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