ア軍サイン盗みは「忘れ去られることはない」 OP戦初戦の大ブーイングに米紙指摘

OP戦初戦に臨んだアストロズのベイカー監督【写真:Getty Images】
OP戦初戦に臨んだアストロズのベイカー監督【写真:Getty Images】

アストロズで声援を受けたのは今季就任したベイカー監督だけだったという

 メジャーリーグは本格的にオープン戦がスタート。サイン盗み問題で批判の的になっているアストロズは22日(日本時間23日)にフロリダ州ウエストパームビーチでナショナルズと対戦したが、雨天ノーゲームとなった。

 地元紙「パームビーチポスト」はナショナルズの先発、マックス・シャーザー投手が第1球を投げる準備をしていた際に、観客席から椅子をたたく音が聞こえてきたなどとし、騒然とした雰囲気の中で試合が行われたことを伝えている。シャーザーは「この後もこうなっていくだろうなと思ったね」と話したという。

 同紙は「ナショナルズファンは95年ぶりの世界一の快挙を祝うためだけでなく、GMと3人の監督の解任、及び世界一の称号を汚すこととなったサイン盗み騒動は忘れ去られることはない、ということを思い出せるために会場に姿を現した」と伝えた。

 ナショナルズは昨年アストロズとのワールドシリーズを4勝3敗で制し、1924年のセネターズ以来95年ぶりに首都ワシントンのチームとして世界一になった。そしてオフのサイン盗みによって、アストロズのジェフ・ルーノーGMとAJ・ヒンチ監督、レッドソックスのアレックス・コーラ監督、メッツのカルロス・ベルトラン監督が解任される事態になった。

 同紙によれば、アストロズのユニホームを着た人物で唯一声援を受けたのは今季就任したダスティ・ベイカー監督だったという。70歳のベーカー氏は2016、17年にナショナルズの監督を務めた。今回のサイン盗みでヒンチ前監督が解任されたことで、今季からアストロズの指揮を執る人物だ。

 また、アストロズの地元紙「ヒューストン・クロニクル」も「オープン戦初戦の最中に、アストロズがファンから罵声を浴びる」との見出しで試合の様子を伝えている。

 サイン盗みした報いを大いに受けそうな今季のアストロズ。昨季までア・リーグ西地区3連覇中の強豪チームは今季、茨の道を進むことになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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