DeNAが新しい形の野球体験イベント開催 ファーム屋内練習場で「大人の夜間練習」

ジェスチャーを交えながら打撃指導する球団OB赤堀大智氏【写真提供:YDB】
ジェスチャーを交えながら打撃指導する球団OB赤堀大智氏【写真提供:YDB】

チームが留守の2月に施設を開放「プロと同じ空間を肌で感じていただく」

 経験の差こそあった参加者だが、横浜スタジアムと同じ人口芝、土を使った屋内練習場で見せた笑顔と目の輝きはみんな同じ。またとない貴重な体験に喜びが溢れ出た。イベントに参加した三石さん夫婦は、DeNAの大ファン。球団公式サイトで偶然、イベントの告知を発見した奥さんが、旦那さんへサプライズプレゼントとして応募し、2人で参加した。「ノックが思いの外、ハードでした。でも、普段選手が使っている練習施設で野球ができるなんて感動です。最高のプレゼントでした」と充実の表情を浮かべた。

 びっしょり汗をかきながらハツラツとした笑顔を見せる参加者の姿を、うれしそうに見守る塚原氏は現在、球団の野球振興・スクール事業部に籍を置き、今回のイベントを企画した人物の1人でもある。「大人の夜間練習」に先駆け、2月中旬から「野球経験者向け打ち放題練習」「女子野球選手向け野球教室」「野球未経験者向け打ち放題練習」も実施。これまで野球教室といえば野球をしている学童を主な対象としてきたが、「学童以外にも女子や社会人、野球を全くやったことのない子どもたちなど、幅広い方たちが野球に触れられる機会を提供できれば」と意見を募り、今回のイベント開催に至ったという。

「2月は唯一、ファーム施設が空いている時期。プロの練習施設を使ったり、同じグラウンドに下りることは、一般の方には結構敷居が高いことだと思うんですよ。なので、限られた人数になってしまいますが、イベントを通じて、プロと同じ空間を肌で感じていただくことも大事なのかな、と。実際に皆さん、ここで野球ができたというだけで、すごく喜んでいただけている印象がありますね」

「野球ファンを増やしたい」と願う塚原氏、キーワードは「学び」と「笑顔」

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