なぜ鷹コラスの“亡命騒動”は起きたのか? モイネロ、グラシアルらと異なる背景

トライアウト合格のコラスは内面を把握する前段階で入団した

 モイネロやグラシアルもそうやって萩原氏が見極めた上で獲得に漕ぎ着けた選手。21歳でソフトバンクに入団したモイネロは18歳から注目し、グラシアルも2年から3年間、チェックを続けた上でようやく獲得に至った。2人とも真面目な選手で、しっかり者だという。

 一方で、コラスはソフトバンクが行ったトライアウトに合格して入団した選手。萩原氏も注目はしていたものの、人間性や内面の部分を把握する前段階で入団したのだという。

 結果的に、モイネロやグラシアルに比べるとコラスは若く、人間性でも子供っぽいところがあったという。萩原氏も「周りに影響されやすいところがありました。周りの人間やエージェントにオイシイ話をされて、そそのかされてしまったところがあるのかもしれません」と分析している。

 キューバ人選手と契約する際には切っても切れない亡命のリスク。それでも、モイネロやグラシアルに関しては、そのリスクはさほど高くなさそうだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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