大リーグ、投手の“滑り止め”持ち込みの取り締まりを強化へ NY紙報道

ロイヤルズなどで活躍したクリス・ヤング氏【写真:Getty Images】
ロイヤルズなどで活躍したクリス・ヤング氏【写真:Getty Images】

松ヤニの使用は“紳士協定”も…大リーグ機構関係者が各球団へ呼びかけ

 大リーグ機構(MLB)は今季から投手が異物をマウンドへ持ち込み、ボールに使用することのルール取り締まりを強化する。米紙「ニューヨーク・ポスト」が伝えた。

 同紙によると、フィールド・オペレーションを統括するクリス・ヤング氏がアリゾナとフロリダのキャンプ地を訪れ、各球団に伝えているという。これまでに多くの投手がボールが滑らないように松ヤニなどを使用。打者側も制球が安定してほしいために受け入れていたが、この“紳士協定”の取り締まりを厳しくするようだ。

 元投手のヤング氏は来季までの目標は、ボール、もしくは回転数に大きな影響を与えずにグリップを安定させる物質を見つけ出すこと、と語ったという。同紙によると、MLBは日本のプロ野球で使用されている粘着性のあるボールの試作品を試したが、粘着性が維持されないと訴えた投手たちもいたという。

 サイン盗みをしていたアストロズに18、19年と所属していたゲリット・コール投手(現ヤンキース)のフォーシームの平均回転数が、17年まで所属していたパイレーツ所属時から大幅にアップ。インディアンスのトレバー・バウアー投手(現レッズ)が18年に「スピンレートを簡単に上げる方法があるとしたら」と松ヤニ以上の粘着性物質を使用しているのではないかと疑問を呈し、話題となっていた。

(Full-Count編集部)

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