ヤ軍スタントンとの契約は「酷い投資」 辛辣NY紙は落胆、昨季は1打席3900万円

ヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】
ヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

13年総額3億2500万ドルの超大型契約に非難「脆弱なスタントン」

 ヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手は度重なる怪我で昨季は18試合出場に留まり、辛辣な地元紙から“不良債権”呼ばわりされていた。再起を目指す今季も既に故障し、地元紙「ニュースデー」は「脆弱なスタントンはヤンキースにとって酷い投資だったようだ」と落胆の声を上げている。

 昨季のスタントンはレギュラーシーズンで結果を残せず、プレーオフに出場したかと思えば右大腿四頭筋を痛め戦力になることはなかった。そして、今年のスプリングトレーニングでも守備練習中に右ふくらはぎの張りを訴え、アーロン・ブーン監督は「(開幕は)厳しいかも」と語っている。

 2014年オフに当時所属したマーリンズと13年総額3億2500万ドル(当時で約351億1600万円)の超大型契約を結んでおり、今季年俸は昨季と同じ2600万ドル(約28億7000万円)。昨季は1打席あたりに換算すると36万1111ドル(約3900万円)の金額を得ていたという。

 金額に見合わないスタントンに記事では「しかし、選手がバッターボックスよりもMRI機器の中で過ごす時間の方が多いとなると、彼らの生産性について深刻な疑問が生じることになる。スタントンは怪我していることが標準の状態になっている」と指摘。ブーン監督は「確かに、他の選手よりも頑丈な選手はいる。みんな異なるDNAを持っていて、体の組織も少し異なる」と庇っているが、昨季だけで左上腕二頭筋の張り、左ふくらはぎの張り、右膝の捻挫、プレーオフ期間に右大腿四頭筋の張りと、あまりにも故障が多いのは事実だ。

 ヤンキースはスタントンとの契約が2027年まで残っており、金額にすると2億1400万ドル(約231億円)。今シーズン終了後にはオプトアウトしないというのが総意だろうと言及し「率直に言えば、当時のトレードを嬉しく思っていた」とこの悲しみを伝えている。

「これはもはや運が悪いというわけではない。酷い投資だ」

 大型契約の弊害が生まれ、この13年契約に呆れた様子。17年に59本塁打を放った持ち前の長打力は、今季こそ復活するのだろうか。

(Full-Count編集部)

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