イチローに通じる筒香嘉智の「言葉力」 技術を裏打ちする柔靱な思考力

レイズ・筒香嘉智【写真:Getty Images】
レイズ・筒香嘉智【写真:Getty Images】

バットは音無しも、3つのゴロを捌き三塁での守備の堅実さをアピール

 レイズの筒香嘉智外野手は29日(日本時間3月1日)、ナイターで行われた本拠地でのブレーブス戦に「5番・三塁」で出場し、左直、空振り三振で終え2試合ぶりの音無し。しかし、守備では3つのゴロをさばき、堅実さをアピールした。

 初回、緩い打球にダッシュをかけ、グラブ捕球から素早い送球で1死を取る。3回、二、三塁で前進守備を敷く中で痛烈なゴロが襲ったが、重心を落とし体の正面でがっちり掴み、三塁走者を釘付けにした。試合前の全体練習で、三本間より近い距離から柔らかいクッションが入った特製のボールを使い、ノックバットを強振する練習も重ねたケビン・キャッシュ監督は「俺に借りができたな」と笑みを浮かべた。

 この日の3つの守備機会で、筒香のセンスが滲み出たのが緩い打球をさばいた直後の初回2死二塁の場面だった。途中でバウンドが変わり高く弾んだゴロには瞬時の判断で、一歩下がって捕球。最後は体勢を切り返して素早く一塁へストライク送球で仕留めた。

筒香が大切にするキャッチボールの質「僕の中ではもう何年も前から変わってない」

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