17年アストロズ守護神がリング返還「従う」 サイン盗み知らず「ただクレイジー」

現在はブルージェイズに所属するケン・ジャイルズ【写真:Getty Images】
現在はブルージェイズに所属するケン・ジャイルズ【写真:Getty Images】

アストロズに馴染めていなかったと告白「コミッショナーの報告書に驚いた」

 ブルージェイズのケン・ジャイルズ投手は2018年7月末までアストロズに在籍。サイン盗みが行われ、ワールドシリーズ制覇を果たした2017年にはクローザーとしてチームに貢献していた。そんなジャイルズは、チャンピオンリングを返還することを厭わないと考えていると、地元メディア「ザ・スター」が伝えた。

 一連のサイン盗み騒動では、MLBから選手たちへの処罰やワールドシリーズ制覇のタイトル剥奪などが行われず、甘い制裁だと非難を浴びていた。納得しないファンや他球団選手たちの意見が飛び交う中、ジャイルズは「求められたら従うよ。その時に起こっていたことは良くないからね」と語ったという。

 ただし不正には関わっていないと主張し、「僕は何も知らなかった。僕がチームにいた時に起こっていたことを知って辛かったよ。全く知らなかった。コミッショナーの報告書に驚いたよ。それまでは本当に信じていなかった。ただクレイジーだよ」とコメント。ジャイルズは翌2018年にアストロズからブルージェイズにトレードされたが、その年の9月にアストロズに馴染めていなかったことを語っていたといい、本当に知らされていなかった可能性も大いにあり得る。

「彼らは今年、ずっと悪役だと感じるだろう。僕は悪役がどのような感じか知っている。最高の気分ではないよ。でも、行動は言葉よりも雄弁だ。彼らが正直にプレーすることを望むよ」と元同僚たちへの切実な願いを語った。

 2017年には63試合に登板して62回2/3を投げ、防御率2.30をマークしたジャイルズ。自身の活躍にも泥を塗られる展開となっただけに、本当に知らなかったのであればジャイルズ自身も“被害者”と言えるだろう。

(Full-Count編集部)

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