日ハムドラ1河野、変幻自在の緩急で巨人を圧倒! 4回0封も「成長していきたい」

日本ハム・河野竜生【写真:石川加奈子】
日本ハム・河野竜生【写真:石川加奈子】

本拠地デビューで4回1安打無失点の好投を見せたドラフト1位ルーキー河野

■日本ハム 3-0 巨人(オープン戦・3日・札幌ドーム)

 日本ハムのドラフト1位ルーキー、河野竜生投手が3日、圧巻の本拠地デビューを飾った。4回1安打無失点と好投。2回3安打2失点した先月22日巨人戦の雪辱を果たし、開幕ローテーション入りへ前進した。

 即戦力左腕が、硬軟織り交ぜて巨人打線を封じた。直球で押しながら、変化球でも簡単にカウントを稼ぐ。最速148キロに対して最も遅いカーブは104キロ。2回には改良したばかりのチェンジアップで若林から空振り三振を奪い、続くモタを3球三振に仕留めた。3回には吉川尚、4回には丸をカーブで空振り三振と計4三振を奪った。「緩急を使いながら投げることができました。今日みたいなピッチングを続けていきたいです」と21歳ルーキーは胸を張った。

 許した安打は初回に坂本が放った右翼線二塁打1本だけ。清水優心捕手との息もピッタリだった。「投げたいサインを出してくれて、テンポ良く投げられました」と河野は感謝する。清水は「いろいろなボールを試して、要求に応えてくれましたし、すごくいい球がたくさんありました。ブルペンで初めて受けた時にいいなと思っていたんですけど、(実際に)今日受けて僕が思っていたよりも良かったです」と舌を巻いた。

 河野が唯一反省したのは4回に坂本を右飛、丸を三振に打ち取った直後の場面だ。ファウルで粘られた岡本に四球を与え、次打者の若林も四球で歩かせた。続くモタにも3-0とカウントを悪くした。「ツーアウトを取って、きれいに終わらせたいとちょっと欲を出してしまった」と振り返る。力みと疲労でバランスを崩したものの、最後は右飛で切り抜けた。「少し乱れても修正できる力をつけたい。次はもう1イニング、その次はもう1イニングとずつ成長していきたいです」と冷静に語った左腕。収穫いっぱいの本拠地デビューとなった。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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