元アストロズCY賞左腕、新天地で約268万円奢る大盤振る舞い 「稼いだお金がある」

今季はWソックスでプレーするダラス・カイケル【写真:AP】
今季はWソックスでプレーするダラス・カイケル【写真:AP】

真っ先に謝罪コメントを出したカイケルだがチャンピオンリングは宝物「僕個人の成長を…」

 アストロズのサイン盗みの実態がMLBの調査によって明るみになった際、真っ先に謝罪をしたのが現ホワイトソックスのダラス・カイケル投手だった。そんな左腕だが、不正のあった2017年のチャンピオンリングには思い入れが強いようだ。

 左腕は、サイン盗みが行われ、ワールドシリーズ制覇を果たした2017年には14勝5敗、防御率2.90と活躍。米メディア「USAトゥデイ」によると、「僕たちが成し遂げたこと、僕が成し遂げたこと、僕個人の成長を奪うことは誰もできない。リングは僕の成長を示しているんだ。何よりも大切にしている」と語ったという。謝罪の言葉とは裏腹に、チャンピオンリングを手放す気はないようだ。 

 カイケルは今季からホワイトソックスに新加入。新しい同僚との親睦を深める目的で、メジャー全選手、コーチスタッフとその恋人たちにまで総勢125人をキャンプ地近くのステーキハウスでの夕食に招待したという。会計金額の約2万5000ドル(約268万円)はすべてカイケルの奢りだったというから、かなりの大盤振る舞いだ。

「今までこのようなことはしたことがなかったよ。最初は投手と捕手だけで夕食を考えていたんだ。でも、プレーオフチームを作ろうと本当に力を入れている球団であり、それならクラブハウスの全員を招待したらどうかなって。ここ5年間で稼いだお金があるし、他の人たちを幸せにするために1晩に使うのもいいと思ったんだ」とこの意図を説明したという。

 2015年に20勝(8敗)を挙げて最多勝を獲得するなど、カイケルはこの5年間、MLBの調査でアストロズによる不正があったとされるシーズン以外も堂々の成績を収めていた。11年間プレーオフ進出のないホワイトソックスの選手たちにとっては、なんともいえない“豪華な晩餐”となっただろう。

(Full-Count編集部)

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