ヤ軍がFA資金356億円投入! メジャートップ大型補強も「新しい選手1人だけ」

ヤンキースに加入したゲリット・コール(中央)【写真:Getty Images】
ヤンキースに加入したゲリット・コール(中央)【写真:Getty Images】

米メディア「ザ・スコア」はFA契約に費やした総額をランキング形式で紹介した

 大リーグは3月26日(日本時間27日)に米各地で開幕する。各球団はフロリダ、アリゾナに分かれてスプリングトレーニングを行っているが、このオフ期間で一番FA補強費を費やしたのは、どの球団なのか? 米メディア「ザ・スコア」は、オフにメジャーでFA契約に費やした総額をランキング形式で紹介している。

 1位はヤンキースだ。このオフにFA市場の目玉だったゲリット・コール投手を9年総額3億2400万ドル(約342億8600万円)で獲得。さらにチームの生え抜きブレッド・ガードナー外野手と1年1250万ドル(約13億2300万円)で再契約した。昨季は7年ぶりに地区優勝したが、ポストシーズンではリーグ優勝決定シリーズでアストロズに敗退。このオフのFAで3億3650万ドル(約356億850万円)を費やし、記事では「ヤンキースは冬に資金力を見せ、新しい選手を1人迎えただけにも関わらず最も費やした球団となった。ヤンキースがコールと結んだ3億2400万ドルの契約は投手史上最高額である」と紹介。“悪の帝国”の復活で、11年ぶりのワールドシリーズ制覇へつなげたいところだ。

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスは3位に入った。ナショナルズの世界一に貢献したアンソニー・レンドン内野手と7年2億4500万ドル(約259億2600万円)で契約。先発右腕フリオ・テヘランと1年900万ドル(約9億5200万円)、ジェイソン・カストロ捕手と1年685万ドル(約7億2500万円)でそれぞれ契約した。「エンゼルスはスーパースターのマイク・トラウトをサポートする補強を心底必要としていた。スーパーエースのゲリット・コールを逃したが、エンゼルスは市場で最高の野手レンドンを獲得した」。エース級投手の補強こそならなかったが、メジャー屈指の強力打線となった。

 秋山翔吾外野手が加入したレッズは5位。3年2100万ドル(約22億2200万ドル)で契約した秋山をはじめ、ニック・カステヤノス外野手は4年6400万ドル(約67億7200万円)、マイク・ムスタカス内野手は4年6400万ドル(約67億7200万円)の大型契約。先発左腕ウェイド・マイリーは2年1500万ドル(約15億8700万円)、救援右腕ペドロ・ストロップは1年182.5万ドル(約1億9300万円)で加入した。「ナ・リーグ中地区は動きの少ない球団が多かったが、レッズはいくつか大きな動きをした。カステヤノスとムスタカスは近年懐疑的な人たちを黙らせてきた。アキヤマは新打線の良い先頭打者である」と伝えた。

 筒香嘉智外野手が加わったレイズは20位だった。筒香は2年1200万ドル(約12億7000万円)で契約を結び、マイク・ズニーノ捕手とは1年450万ドル(約4億7600万円)で契約した。「レイズは費やすことで知られていないが、珍しく注目を浴びる動きをし、日本人スターのツツゴウを獲得した」。限られた資金でチーム運営しているものの、昨季は地区2位でポストシーズンへ進出。浮上の期待の高まる補強となったようだ。

 30位のロッキーズはFA補強はなく0ドルだった。2020年の世界一は巨額資金を投じたヤンキースが輝くのか。それとも的確な補強を行ったレイズ、FA補強なしのロッキーズなのか。注目のシーズンがまもなく始まる。

【表】1位はコール獲得の“悪の帝国”ヤンキース! 今オフにFA契約に費やした総額ランキング

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