バーランダー開幕離脱にNYメディア辛辣「同情する人いない」「ヤンキースVが簡単に?」

アストロズのジャスティン・バーランダー【写真:AP】
アストロズのジャスティン・バーランダー【写真:AP】

バーランダーは右広背筋痛で開幕投手が厳しく、NY紙「ア軍は地区でとても弱い立場になった」

 アストロズのジャスティン・バーランダー投手が右広背筋痛で故障者リストで開幕を迎えることが濃厚となった。地元紙「ヒューストン・クロニカル」によると、8日のメッツとのオープン戦で負傷。長期離脱にはならない見通しだが、バーランダーは「多分、開幕日に間に合うには、ミラクルが必要だと思う」と語ったという。

 昨季2度目のサイ・ヤング賞を受賞した通算225勝右腕の離脱。ヤンキースの地元メディア「NJ.com」は「バーランダーが怪我したおかげで、ヤンキースのア・リーグ優勝への道のりがより簡単になった?」と伝えている。米データサイト「ファングラフス」は今季ワールドシリーズを制覇するチームについて、アストロズとドジャースが19.7%でトップ。ヤンキースは13.1%で3位だった。同メディアは「エースであるジャスティン・バーランダーが怪我をしたというニュースが舞い込んできたため、この確率は変わったかもしれない」と伝えた。

 アストロズは昨年のリーグ優勝決定シリーズでヤンキースを撃破。しかし、オフに剛腕ゲリット・コールがヤンキースへ移籍。開幕ローテに残る実績のある先発投手は、通算205勝右腕ザック・グリンキーのみだ。同メディアは「ア・リーグ西地区でとても弱い立場になったように見える。しかし、アストロズは、サイン盗みスキャンダルのことがあるので、誰も、ヒューストンに同情する人はいないだろう」と指摘した。

 もっともヤンキースも肋骨骨折のジャッジや右ふくらはぎを痛めたスタントンは開幕に間に合わない見通し。右肘手術のヒックス、右肘手術のセベリーノ、背中を手術したパクストンら離脱者が続出している。「もちろんヤンキースも怪我人が多く出ているので、(勝てるという)保証は全くないのだが」と同メディア。敵軍エースの負傷を考えるより、まずは“野戦病院化”している自軍のことを考えた方が良さそうだ。

(Full-Count編集部)

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