田中将大、OP戦絶好調も米メディアは“不吉データ”で危惧 「17年成績が証明…」

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

ここまでオープン戦3試合に登板し1勝0敗、防御率2.08と好調を維持する田中だが…

 ヤンキースの田中将大投手がオープン戦で快投を続けている。ここまで3試合に登板し1勝0敗、防御率2.08と開幕に向け順調な仕上がりを見せる右腕だが、米メディアは過去のデータと照らし合わせ「シーズンが開幕してからの成功と必ずしも相互関係にあるとは限らない」と指摘している。

 田中は8日(日本時間9日)、ブレーブスとのオープン戦に先発し3回2/3を投げてわずか1安打、4奪三振の好投を見せた。怪我人が続出するチームの中で順調な調整を続ける右腕に米スポーツ紙「スポーツ・イラストレイテッド」は、ある不吉なデータを照らし合わせ「タナカはキャリア最大のチャレンジに直面するかもしれない」と伝えている。

 ジャッジ、サンチェス、ヒックスら野手の中心選手に加え、セベリーノ、パクストンらローテの一角を担う投手たちも怪我に見舞われるなど、既に昨年同様“野戦病院”と化しているヤンキース。そんな状況の中、田中は先発ローテでは2番手として期待される。記事ではオープン戦で好投を続ける右腕を「ひっそりとではあるものの、投手陣の中でも最高レベルの春先を過ごしている」と評価する一方で、「興味深いことに、タナカにとってみればスプリングトレーニングでの素晴らしい成績が、シーズンが開幕してからの成功と必ずしも相互関係にあるとは限らない」と言及。

 2017年のオープン戦では6試合登板、23回2/3を投げ失点はわずか1、防御率0.38と圧巻の成績を残したが、同シーズンは30試合に登板し13勝12敗、防御率4.74、被本塁打35、与四球41。記事では防御率、被本塁打数、与四球数、敗戦数がキャリアワーストだったことを指摘している。

 一方、2016年はオープン戦で結果は出なかったがシーズンでは31試合に登板し14勝4敗、防御率3.07の好成績を挙げ、サイ・ヤング賞争いで7位となっている。2016年とは真逆の結果になったことで、スプリングトレーニングの成績が必ずしもその後のシーズンでのパフォーマンスに直結しないことが「証明」されたとして、過度な期待は禁物であることが伝えられている。

 シーズン開幕まで残り約2週間となり、コールと共にローテの柱として期待されている田中。今スプリングトレーニングの結果を見ると2017年の状況と重なる面もあるが、米メディアが指摘する“不吉なデータ”を吹き飛ばす活躍を見せてもらいたい。

(Full-Count編集部)

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