ハム有原、DeNAを4回1失点 開幕延期で新たな試み「こういう時間もできたので…」

日本ハム・有原航平【写真:石川加奈子】
日本ハム・有原航平【写真:石川加奈子】

有原は昨季途中からバッテリーを組む宇佐見と新たな引き出しを模索している

■DeNA 1-0 日本ハム(オープン戦・13日・札幌ドーム)

 日本ハムの有原航平投手が13日、DeNAとのオープン戦に先発。4回5安打1失点と順調な調整ぶりを見せた。

 初回こそ神里の左越え二塁打と佐野の中前打で先制点を失ったものの、2回以降は危なげない投球。それでも開幕投手に指名されている右腕が真っ先に口にしたのは反省の言葉だった。「あまり良くはなかったです。ちょっと力を入れると思ったようなところに行かなかったボールも多かったですし。試合の中じゃないと、そういう状況は出てこないので、どういう状況でも制御できるように。次への課題になったと思います」と振り返った。

 本来なら20日の開幕に向けての最終調整登板になるはずだった。開幕が延期されたことで「いろいろ試すこともできましたし、その中で課題もたくさん出たので、細かいところまでもっと状態を上げられるように練習していこうと思います」と切り替えた。

 この日、新たに試みたのは右打者へのチェンジアップ。4回、ロペスに投じて空振りを奪った。「こういう時間もできたので、投げてみようかなと思って。投げることができれば、相手の考えることが一つ増えると思うので、キャッチャーと話し合いながら、必要なのか必要じゃないのか、話し合っていきたいと思います」。今季は左打者への内角攻めなど、昨季途中からバッテリーを組む宇佐見真吾捕手と新たな引き出しを模索している。

 厚沢和幸ベンチコーチ兼投手コーチは「バッテリーで毎回テーマを持ってやってくれている。選手が考えるのが一番」と温かく見守る。その上で、右打者へのチェンジアップについて「危ないボールでもあるけど、使えたらすごく有効。フォークは空振りを取るボールで、チェンジアップは打ち取るボール。空振りを取ってもただの1ストライクにしかならないけど、打ち取ったらアウトになるから。そこが大きく違う」と有効性を認める。うまく扱うことができれば、球数を少なく、長いイニングを投げたいという有原の希望を叶えるボールの一つになりそうだ。

 開幕が延期されたため、この日は当初100球だった予定を変更して69球で降板した。「ここまで順調に来ていたので、もっと細かい部分のレベルを上げられるように。時間があるのでもっと練習して、もっといい状態にしたいと思います」と力強く語った有原。日程が決まらない中でも状態の良さをキープし、一度100球を投げてから公式戦に臨む。

【動画】有原に今永、金子弌大ら主力級投手が順調な調整ぶりを披露 日本ハム対DeNAのダイジェスト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY