OP戦無観客&公式戦開幕延期… 球場に足を運べないファンにNPB球団はどんな対応を?

札幌ドームの左翼席に掲出された応援メッセージ【写真:石川加奈子】
札幌ドームの左翼席に掲出された応援メッセージ【写真:石川加奈子】

今季のプロ野球は2月29日からOP戦が無観客に、公式戦開幕は4月10日以降となった

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月20日に予定されていたプロ野球は延期となり、4月10日以降開幕で調整されている。オープン戦は2月29日から3月15日まで組まれた全試合が無観客開催となった。スタジアムに足を運んでの応援がかなわないファンのためにNPB各球団はさまざまな工夫を凝らしてサービスに努めている。

 各球団はどんな対応をしているのか。主な施策をまとめてみた。

 日本ハムは、子供向けに「ファイターズとおやくそく」プロジェクトと題して球団SNSを通じて様々なメッセージを発信。球団公式YouTubeチャンネルでは杉谷拳士内野手によるラジオ体操、選手による正しい手洗い・うがいの仕方、ファイターズアカデミーコーチによる家でできる簡単トレーニングなどを公開した。

 また、本拠地の札幌ドームでのオープン戦6試合で、ホームランボールとスタンドに入ったファウルボールを子供向けにプレゼント。13~15日の試合では、レフトスタンドに応援メッセージボード、応援団が使用している横断幕を掲出している。試合中のチャンス時(スコアリングポジション時)、ファンから送られた応援歌の歌声をミックスして球場で流すほか、メッセージが書かれた巨大フラッグを掲出。北海道内の全ての幼稚園、小学校、中学校、高校、高等支援学校の校名が刻まれている。

 さらに無観客での練習試合になることが決まった2軍本拠地・鎌ケ谷スタジアムでの試合限定で、日本ハムの選手が本塁打を打った際にスタンドへ投げ込まむ「ホームラン人形」を打った選手のサイン入りでファンにプレゼントしている。また、鎌ケ谷での教育リーグを動画配信サービスで生中継している。

 ロッテは「佐々木朗希投手も実践している家でも出来る簡単トレーニング」と題し、子供が自宅で出来るトレーニングを紹介する動画を球団公式YouTubeチャンネルで公開。西武は13日~15日にメットライフドームで行われるオープン戦で、ファンがSNSに投稿した選手への応援メッセージや、自宅などで応援している様子をビジョンで表示している。

 オリックスは、選手への応援メッセ―ジや写真を募集し、球団SNSやホームページ、球場のビジョンなどに掲出。15日までの京セラドームで開催の主催オープン戦9試合で放たれたオリックス選手の直筆サイン入りホームランボールをプレゼントしている。楽天は「楽天イーグルスアカデミーのコーチ」たちが家でもできる野球のトレーニングをレクチャー、球団公式SNSで発信している。

 ヤクルトは球団マスコットキャラクター「つば九郎」が球場で試合前に行う恒例の「今日のひとこと」をSNS上で展開。また、神宮球場での無観客試合4試合で球団公式ツイッターを通じたプレゼント企画を実施している。

 DeNAは11日までファンにツイッター上で「#ハマスタで心をひとつに」をつけた応援コメントを募集。横浜スタジアム開催の4試合で、球場のリボンビジョンに投影し、ファンの思いを選手に届けた。また、増築・改修工事が終了した新生横浜スタジアム型のペーパークラフトを球団公式HPを通じて無料配布している。

 さまざまな方法でファンとの距離を保とうと努力する各球団。球場がファンでにぎわう日が来るのが待ち遠しい。

(Full-Count編集部)

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