ヤ軍が一致団結! 全員キャンプ地残留に辛辣NY紙も感動「何か勝利した感じだ」

ヤンキースのアーロン・ブーン監督【写真:Getty Images】
ヤンキースのアーロン・ブーン監督【写真:Getty Images】

キャンプ地残留はチームの団結だけでなく現実的なメリットも

 大リーグ機構(MLB)は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月26日に予定されていた開幕を最低2週間延期することを決定した。オープン戦は中止となり、スプリングトレーニングも中断されたが、田中将大投手が所属するヤンキースはこのままキャンプ地のフロリダ州タンパに残るようだ。地元紙「ニューヨーク・ポスト」が伝えている。

 MLBは選手たちにキャンプ地に残るか、自宅に帰るか、本拠地で調整するかの3つの選択肢を与えた。その中でヤンキースの選手たちは投票を行い、満場一致でキャンプ地に留まってトレーニングを続けることを決めたという。選手だけでなく、ブライアン・キャッシュマンGMとアーロン・ブーン監督、他のコーチやトレーニング、コンディショニングのスタッフも残留する。

 ブーン監督は「今起こっていることは、野球より明らかに大きなことだ。選手とコミュニケーションを取りながら、我々がするべきことをやっていく」と語ったという。この非常事態にお互いが支え合い、チームが団結する。記事も「ヤンキースがこんな中で一緒にいると決めたことは、何かに勝利したような感じがする。それは、たとえ順位に関係ないとしても」と心を揺さぶられたようだ。

 もちろんキャンプ地で合同トレーニングを積むことは現実的なメリットも含まれる。非常時に医療面でのケアを受けられる上、移動のため飛行機に乗ることも避けられるからだ。また、本拠地のあるニューヨーク州は7日(日本時間8日)から非常事態宣言が出されているが、フロリダ州は新型コロナウイルスの患者数が比較的少ないという。

 最短で4月9日(同10日)に開幕となるが、米メディアでは5月までずれ込むとの指摘もある。苦境の中でのチーム団結は最良の選択だったように思われる。

(Full-Count編集部)

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