日本ハム栗山監督が温める超攻撃型「2番・中田」の仰天プラン 「冗談じゃなくて」

日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】
日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】

中田が考える2番のイメージ「僕の中ではバント。考えが古いかもしれないけど」と苦笑い

 4年ぶりのリーグ優勝を目指す日本ハムの栗山英樹監督が、主砲の中田翔内野手を「2番」で起用する仰天プランを温めている。

 オープン戦を6勝6敗2分で終えた指揮官が、シーズン中の打順について言及した。「中田2番なんかもちょっと面白いかなと思います。そこの打順は大事なんでね。なぜ(エンゼルスの)トラウトが2番を打っているのかというのは、意味があるので」とニヤリと笑った。

 監督就任1年目の12年から「4番」として育ててきた中田は今季、最高の仕上がりを見せている。オープン戦13試合に出場して32打数11安打9打点、打率.344と絶好調。指揮官は「冗談じゃなくて、あれだけ翔がいいんだったら、翔2番というのもありだと思う。ふつうに考えたら、たくさん打つ人が前にいた方がいいに決まっている」と超攻撃的打線を思い描いた。

 実際にオープン戦で「2番」に最も多く座ったのは、8試合の渡辺諒内野手だった。昨季主に2番を務めた大田泰示外野手が3試合、石井一成内野手が2試合、松本剛外野手が1試合と続く。そのほか、近藤健介外野手と西川遥輝外野手の2番起用も考えているという栗山監督は「時間があるので、打順はまだ決めてない。ただ幅は広がった。誰が調子が上がっていくのか見極める」と様々なパターンを思案している。

 オープン戦13試合全て「4番」で出場していた中田は、2番構想を伝え聞くと「エッ?」と一瞬驚いた。これまでの野球人生で2番に入ったことはないという。2番打者のイメージについて問われると「僕の中ではバント。考えが古いのかもしれないけど」と苦笑い。ただ「(大田)泰示が2番を打って、イメージはガラッと変わったけどね」と攻撃型2番の役割も理解している。

 栗山監督から求められるなら、もちろん応えてみせる。「(2番を)意識せずに自分のバッティングができればいいと思うし、僕は監督が言ったことを一生懸命やるだけ」と中田は固定概念に惑わされず、等身大の姿で全うする覚悟を口にした。

 果たして「2番・中田」は本当に実現するのか、今年の打線の組み方に注目だ。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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