球宴中止やWS開催地の変更も必要か… MLB開幕延期の影響を米メディアが指摘

MLBのロブ・マンフレッドコミッショナー【写真:Getty Images】
MLBのロブ・マンフレッドコミッショナー【写真:Getty Images】

球宴中止は放映権や広告の問題も、スプリングトレーニングは再び実施?

 米大リーグ機構は16日(日本時間17日)、当初2週間の延期としていたシーズン開幕をさらに延期すると発表した。新たな開幕は5月中旬以降となる見込みとなっている。大幅な開幕の遅れにより、米スポーツ局「NBCスポーツ」はシーズンスケジュールの大幅な見直しが必要だと指摘している。

「NBCスポーツ」は「シーズンが開幕する際、2020年MLBスケジュールに必要な5つのこと」として5つのポイントを指摘。その1つとして「オールスターゲームの中止」を提案し「1週間分の試合の代わりに犠牲になる必要がある」と言及した。

 今季は7月14日にロサンゼルスのドジャースタジアムで開催予定で、その前日にはホームランダービーが、前々日の12日にはフューチャーズゲームが組まれる。これを中止にすれば、レギュラーシーズンの試合を5試合は増やすことができるが、同記事によるとTV放映権、広告収入など多くの問題がネックになるという。

 また、10月にもレギュラーシーズンを行う必要がある。通常であれば、10月はポストシーズンが行われるが、これも必然的に後ろ倒しに。11月にワールドシリーズが組まれることとなれば、中立地で開催すべきだと記事は言及する。「マイアミが候補となる。マーリンズの本拠地は屋内スタジアムであり、フロリダの高い湿度からも守られる」。11月末の冷え込みを加味しても、これは現実的なプランかもしれない。

 実際にどのようなスケジュールが組まれるのか分からないばかりか、開幕延期はさらに7月までずれ込むという声もある。“スプリングトレーニング”も、もう一度必要となると記事は指摘するが、その時間も多く取れるとは限らない。調整方法や試合日程など、選手たちにとっては過酷なシーズンとなりそうだ。

(Full-Count編集部)

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