本来なら満員の開幕戦で… ロッテ福田秀平が古巣のファンに届けたかった姿と想い

「本当は満員のファンの人たちの前でやりたかった」

「本当は満員のファンの人たちの前でやりたかったですけど、それは叶わないんで。ただ、それでもテレビとかで見てくれる人たちがいると思う。元気でやっているんだなというのを見せることができたら、と思っていました」

 本当ならば、直接、スタジアムでプレーを、この日の先頭打者弾を見てもらいたかった。ただ、その希望は叶わなくとも、テレビを通してプレーを見てくれていたファンも多くいるはず。ロッテのユニホームを着てホークスを相手に元気にプレーしていることを見てもらいたかったという。

 初戦では間違って「さあいこう、アキラー!」と中村晃に声をかけてしまうミスもあった。その夜には親友である柳田悠岐外野手や甲斐らと食事に出かけた。そこから一夜明けた2戦目では“ミス”はなし。「今日は大丈夫でした。ひと呼吸置いてから出すようにしましたから」と笑っていた。

 ホークスとホークスファンへの感謝は胸に、ロッテの一員として新しいファンとチームのために戦っていく福田秀。多くのファンの前でプレーできる日が、いつかやって来る。その時にはホークスファンにとっては手強い「ロッテの福田秀平」となっていることだろう。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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