西武山川、無観客パフォは「どすこい!」?「調子のっちゃって」? ファンの声で決定か

ソロHRを放った西武・山川穂高【写真:荒川祐史】
ソロHRを放った西武・山川穂高【写真:荒川祐史】

絶好調の山川は“幻の開幕カード”で7打数6安打6打点と大暴れ

 西武の山川穂高内野手が22日の日本ハムとの練習試合(メットライフ)の4回、左中間席へアーチをかけた。ダイヤモンドを1周しベンチ前に戻ると、テレビカメラに向かい、一昨年までお約束としていた、女性お笑い芸人ゆりやんレトリィバァの持ちネタ「調子のっちゃって」のポーズを“復刻”した。

 昨季から、ファンとの一体感を求め、観客と声をそろえて「どすこい!」と叫ぶパフォーマンスに変更。ところが、ここにきて、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、「どすこい!」は観客席で飛沫感染を引き起こしかねないと指摘する声があがった。山川は、やはり観客と声をそろえる「熱男~!」のパフォーマンスで知られるソフトバンク・松田宣浩内野手と電話で会談し、13日のヤクルトとのオープン戦(メットライフ)で一発を放った際に「どすこい!」を決めたのを最後に、当面の自粛を決めた。

 ただ、松田宣との電話会談では、お互いに誤解も生じたようだ。松田宣は「無観客のオープン戦・練習試合では継続、公式戦開幕後は自粛する」つもり。実際、20日のロッテとの練習試合(PayPayドーム)では「熱男~!」を“強行”した。山川の方は「先にやっていた松田宣さんがやらないなら、僕はやれない」と“即自粛”を表明してしまったのだ。

 もちろん、本職はあくまで野球で、パフォーマンスではないから、「どっちでもいい。そこまでこだわりはない」と苦笑するが、一方で、スタンドに来られずテレビ観戦を余儀なくされているファンの要望に応えたい気持ちも強い。ネット上の書き込みには、「どすこい!」復活を望む声もある。

 そこで、山川は「テレビで見ている人たちが、どうしてほしいのかにもよります。自分にはネタが2つあるので、『やって』と言われた方をやりたい」と、何らかの形でファンの声を集約したい意向を明かした。

 パフォーマンスのことばかりを考えているわけではなく、本来公式戦開幕カードになるはずだった、この日本ハムとの練習試合3連戦で、7打数6安打6打点。公式戦でないのがもったいなさ過ぎるほどの打棒を振るっている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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